2019.06.17
■西宮店「チューダー・クロノタイム オーバーホール」
1930年代、ロレックスと同じ創業者ハンス・ウィルスドルフの手によって誕生しました。
当時、ロレックスはオイスターケースやパーぺチュアルを発表し、着々とブランドの基礎を固めていましたが、ロレックスの時計は高価だったこともあり、一般庶民にはなかなか普及しませんでした。
ロレックス本社のあるイギリス本国での販売不振に対して、ハンス・ウィルスドルフはシェア拡大を目的として、高級感を持ちつつも価格を抑えたチューダーを設定しました。
本家ロレックスのイメージダウンも危惧されましたが、むしろクオリティーのPRにもつながり、相乗効果をもたらしたのです。チューダーのブランド名は、イギリス人なら誰でも知っている名門「チューダー家」にちなんだものです。「チューダー家」とは、歴代5人ものイングランド王を輩出した、名門中の名門です。(かのエリザベス一世もこの家の出です)そしてイングランドの紋章である薔薇をアレンジした紋章のロゴも使い、イギリス人に受け入れられる為の工夫が感じられます。
さて、このチューダーはこれまで日本国内には正規代理店がありませんでした。しかし、2018年に日本に進出すると日本ロレックスから正式発表があり、ようやく正式に初上陸を果たしました。また、これまでは「チュードル」と呼んでいた名称が正式に「チューダー」と変更されたようです。今後は「チューダー」という呼び方が正式名称になるようですね。