時計宝石修理研究所

HARAJUKU NEWS

「オーデマピゲの歴史を解説」

2021.02.20

〜オーデマピゲの歴史などをご紹介します〜 

オーデマピゲは世界3大高級時計メーカーの1つとして数えられるています。

1875年にスイス・ジュラ山脈のル・ブラッシュで創業し、現在も同じ地に拠点を置く老舗メーカーです。

時計師の家に生まれ、クロノグラフやミニッツリピーターなどの複雑機構を得意とする天才技師ジュール=ルイ・オーデマと2歳年下の幼馴染みで技術力だけではなく、営業力・経営の才能に長けたエドワール=オーギュスト・ピゲの二人が手を組んで時計を製作したのが始まりです。

すべての部品製造から組み立てまでを工房の中で一貫製造し、それまで時計製造は分業制でしたが伝統を一変する生産体制の改革を行いました。

二人は、自分たちの持つ熟練した工芸技術が永久に継承されることを強く望みました。

マイスターと呼ばれる職人の育成を目標とし、時計工芸家養成システムを構築させました。

このシステムは今でも受け継がれており、現在でも当時と変わらずに「グランド・コンプリケーション」を製作できるのはオーデマピゲの工房だけであります。

創業当初より完成度の高い複雑時計を専門に製作することに注力しました。

この頃は、ミニッツリピーターやパーペチュアルカレンダーのような複雑機構を、各社競い合うようにして懐中時計のムーブメントに組み込んでいたためであります。

1899年に発売された「ユニヴェルセル」として知られるモデルは、パーペチュアルカレンダーやミニッツリピーターを始め、グランド&プチソヌリに30分積算計搭載クロノグラフ、リセット機能付きの5分の1秒フロドワイヤントやスプリットセコンド、デッドビートセコンドなど、複雑機構を詰め込めるだけ詰め込んだ非常に革新的な懐中時計でした。

1921年には世界で最も薄い、1.32mmの懐中時計を開発し、小型化を追求した薄型モデルを発表し、さらに1938年に、厚さ1.64mmの極薄手巻き式ムーブメントを開発しました

1950年代に入ると、複雑機構の小型化に成功し、パーペチュアルカレンダー搭載の腕時計を完成させました。

そして、1972年に初代「ロイヤルオーク」を発表します。

高級機械式時計の常識を一変させたモデルで、オーデマピゲを現在の地位に押し上げました。

オーデマピゲの代名詞と言えるシリーズです。

このロイヤルオークで大きな成功を収めたあとも、伝統的な複雑機構の開発に挑戦します。

1978年に、パーペチュアルカレンダーとして異例の薄さを誇る7.8mmの腕時計を開発しました。

さらに1986年には、直径7.2mm、厚さ5.3mmの世界最小トゥールビヨン搭載腕時計を発表し、世界に衝撃を与えました。

新作のモデルが発表される度に世界中を驚かせてきました。

このオーデマピゲの完成度の高い複雑時計を生産する技術と魂が今でも体現されています。

創業以来、同じ地で創業者一族による経営が続いていて、これは有名メーカーにしては異例といえるでしょう。

現在も熟練職人によるムーブメントや文字盤の製造を続けています。

2針のキャリバーから複雑機構を搭載したグランドコンプリケーションまで、創業当時から、ムーブメントのメカニズムを追求しています。

小さな部品の加工から最終的な装飾まで、いくつかの工房に別れて専属の職人が製作している。

オーデマピゲを象徴するギヨシェ加工のプチ・タペストリーやグランド・タペストリー装飾の文字盤は、本社内の工房にて行われています。

精巧さが必要とされる独自の製造は12の工程におよび、一つの文字盤を作り上げるのに7時間を要します。

腕時計製造はデッサンから始まり、数百ものパーツから成るムーブメントや精巧に装飾された文字盤など、マニュファクチュールでの製造工程を完了するまでに数ヶ月もの時間がかかります。

さらにそこから最終工程であるケーシングには、平均1ヶ月もの時間をかけやっと1本のオーデマピゲの腕時計が完成します。

これだけの時間と技術をかけて製造された腕時計には職人の情熱が詰まっています。

代々受け継がれてきた伝統と誇り、高い技術力で作り出されたオーデマピゲの腕時計は現在でも世界中の人々から愛され、支持され続けています。

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