手巻きの時計を使わないときはどうする?自動巻きは止める?毎日巻く?解説

手巻き時計を使わないときの解説画像

こんにちは。時計修理技能士の天野一啓です。

手巻きの時計を使わないとき、そのまま引き出しに保管して動力を止めるべきか、それとも寿命や精度を保つために毎日巻くべきなのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

また、自動巻きやソーラータイプの時計と同じような感覚で長期間放置してしまい、いざ使おうと思ったときに動かなくて慌ててしまうというご相談もよくいただきます。

大切な機械式時計だからこそ、長期間休ませる際には、内部の潤滑油の劣化を防ぐための正しい知識や、必要に応じたオーバーホールなどのメンテナンスの理解が欠かせません。

この記事では、日々時計の修理に携わる私の視点から、時計を安全にお休みさせるための保管手順や、注意しておきたいポイントについて詳しく解説していきますね。

※もし、時計のメンテナンスの依頼をしたいのに「近所の店では取り扱いブランド外だから断られてしまった」「特殊構造だからできないと言われた」「もっと専門的なアドバイスが欲しい」とお困りの場合は、ぜひ私たち東京・渋谷区の「はらじゅく時計宝石修理研究所」にもご相談ください。

JR原宿駅(竹下口改札)から徒歩1分の場所にございます。国家資格を持つ技能士が、あなたの大切な時計を一本一本丁寧に診断させていただきます。

千原ジュニア様の東京で時計・アクセサリーの修理の納品画像

 

 

この記事からわかること

  • 手巻き時計を使わない期間別の正しいお手入れと保管手順
  • 毎日巻かないと壊れるという噂の真偽と精度の関係
  • 保管中に時計を劣化させる磁気や湿気などの四大リスク
  • 長期間放置した時計を安全に再稼働させるための注意点
目次

手巻きの時計を使わないときの基礎知識

手巻き時計を休ませる際、まず知っておきたいのは機械式時計ならではの繊細な構造と特性ですね。ここでは、休止期間中に時計の内部で何が起きているのか、そして自動巻き時計のメカニズムとは何が違うのかといった、基本的なポイントについてわかりやすく整理していきます。

手巻き時計は使う時だけ使うもの?

週末だけ着用するなど、数日から数週間ほど時計をお休みさせる期間がある場合、「使う時だけリューズを巻いて動かせばいいのかな?」と疑問に思うかもしれません。結論から言うと、数週間程度の比較的短いスパンでお休みさせるのであれば、使う時だけ巻き上げるというスタイルでも、時計がすぐに壊れてしまうようなことはありません。

ただし、機械式時計の内部には、ミクロン単位の部品の摩耗を防ぐために数十種類もの専用の潤滑油(オイル)が厳密に計算されて注油されていることは知っておいていただきたいポイントです。香箱と呼ばれるゼンマイの入ったケースには粘度の高いグリスが、高速で動くテンプ周辺には極めて粘度の低いサラサラのオイルが使われています。

時計が動いている間は、歯車が絶えず回転することでこのオイルが理想的な油膜を作ってくれています。しかし、完全に止まった状態で何ヶ月も放置されてしまうと、毛細管現象で定位置に留まっていたオイルが重力に従って局所的に偏ったり、空気に触れて少しずつ酸化・硬化しやすくなってしまうんですね。結果として、いざ使おうとした時に油膜がうまく形成されず、部品に負担をかける原因になります。

月に1回は動かすのが理想
たとえ月に数回しか着用しない場合でも、できれば「1週間に1度」、難しければ最低でも「月に1度」はご自身の手でゼンマイを満タンまで巻き上げて、時計を稼働させてみてください。意図的に歯車を回すことでオイルがムーブメント全体に均等に行き渡り、局所的な劣化や固着を防ぐことができます。また、リューズを巻いた時の感触で不具合の早期発見にも繋がるかなと思います。

手巻き時計を巻かないとどうなる?

時計好きの方々の間では、「毎日決まった時間にゼンマイを巻かないと機械が壊れてしまう」という噂が広まっていますが、これは時計工学の観点から言うと明確な誤解です。手巻き時計は、数日おきに手動で巻くことを前提に設計されているモデルも多く存在します。巻かなかったからといって、機械の構造体にダメージを与えたり、部品が物理的に破損したりすることはあり得ません。

ではなぜ「毎日巻くべき」と強く言われるようになったのかというと、それは機械の安全性のためではなく、「精度(運針の正確さ)」を最高水準に保つためのテクニックだったからなんです。機械式時計の動力源である主ゼンマイは、いっぱいに巻かれて強いトルク(回転力)が出ている時と、解けかかって力が弱まっている時とで、テンプという部品の振り角が変わります。動力が弱まると振り角が小さくなり、時計が進んだり遅れたりする幅(等時性の乱れ)が大きくなってしまうんですね。

常に安定した動力を供給して精度のブレを抑えるには、毎日同じトルク曲線の帯域を使用するのがベストです。そのため、「1日1回、起床時など決まった時間にゼンマイを巻き上げる」という運用が推奨されているわけです。ただし、無理に力を加えてしまうのは危険です。

巻き止まりでの「無理な巻き上げ」は厳禁
巻き上げの際、指先に強い抵抗(巻き止まり)を感じたにもかかわらず、さらに無理な力を加えることの方が、ゼンマイの破断(ゼンマイ切れ)という致命的な故障を引き起こす要因になります。指先に抵抗を感じたら、そこから先は絶対に回さないよう心がけてくださいね。ゼンマイが切れてしまうと、10年間オーバーホールしなかった時計はどうなってしまうのか?の記事でも触れているような高額な部品交換リスクへと直結してしまいます。

腕時計の適切な保管に向けた事前準備

しばらく時計を使わないと決めたら、そのまま保管ケースにポンとしまう前に、必ずやっておきたい大切な事前準備があります。それは徹底した外装の拭き取りと乾燥工程です。これを怠ると、ケースの中で静かに時計の寿命が削られていくことになります。

1日着用しただけでも、時計の外装には目に見えないレベルの皮脂や汗、そして空気中の微細なホコリが必ず付着しています。人間の汗には塩分が含まれているため、これらがリューズの隙間や裏蓋のパッキン周辺に残ったまま密閉ケースに入れてしまうと、ステンレススチールであってもサビが発生する直接的な原因になってしまいます。時計を外したら、マイクロファイバーやセーム革のような、きめ細かく柔らかい乾いた布で、その日の汚れを隅々まで完全に拭き取りましょう。

さらに、数ヶ月から数年単位の長期保管に入る場合は、乾拭きしたあとにひと手間加えることをおすすめします。直射日光の当たらない風通しの良い日陰の室内に2〜3日ほど安置し、ブレスレットの隙間やベゼルの裏に入り込んだ微量な水分や汗を完全に蒸発させるんです。この「完全乾燥」の工程を挟むことで、密閉空間でのサビの発生リスクを劇的に下げることができますよ。

また、保管前にはゼンマイをいっぱいまで巻き上げておくのも一つのテクニックです。ケースにしまった後も数十時間は動き続けるため、先ほどお話しした潤滑油の循環が行われ、より良い状態で休眠に入ることができます。

自動巻きの時計を毎日つけないとどうなる?

ここで少し視点を変えて、自動巻きモデルのケースについても触れておきますね。「自動巻きの時計を毎日つけないとどうなる?」とお客様からご相談を受けることも非常に多いのですが、結論から言えば、数日放置して止まってしまっても全く問題ありません。

自動巻き時計のムーブメントには、半円形の「ローター(回転錘)」と呼ばれる重りが組み込まれています。これが腕の振りや重力による姿勢変化に合わせてグルグルと回転し、その運動エネルギーを使って自動的にゼンマイを巻き上げる仕組みです。標準的なモデルであれば、完全に巻き上がった状態から約36時間〜48時間(最近のモデルなら70時間程度)で動力が尽きて自然に停止します。

車で例えるなら、ガソリンが空になってエンジンが止まったのと同じ状態です。止まること自体は設計上想定されている正常な動作であり、故障ではありません。再び腕に身につけて動かすか、手巻き時計と同じようにリューズを少し回してあげれば、すぐに元気よく動作を再開してくれます。

自動巻きの正しい再始動方法
完全に止まった自動巻き時計を動かす時、本体を激しく振ってローターを回そうとする方がいますが、これは内部パーツに急激な負荷がかかるためおすすめしません。まずはリューズを時計回りに30〜40回ほどゆっくり手で巻き上げ、安定した動力を確保してから腕に着けるのが最も安全な方法です。
このあたりの詳しい手順については、ロレックス自動巻きがすぐ止まる?原因と対処法を解説の記事でも解説していますので、自動巻きをお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。

自動巻きと手巻きの構造と保管の違い

自動巻き時計と手巻き時計では、保管する際に気をつけたい決定的な違いがひとつあります。それは「ワインディングマシーン(自動巻き上げ機)」の有効性と適合性です。

時計を使用しない時の保管用アクセサリーとして広く普及しているワインディングマシーンは、モーターの力で時計をゆっくりと回転させ、人間の腕の動きを擬似的に再現する装置です。自動巻き時計の場合、これを使えばローターが回るため、カレンダー調整の手間を省き、時計を止めずに保管することが可能です。

しかし、手巻き時計をワインディングマシーンにセットすることは、力学的に全くの無意味だということは覚えておいてください。手巻き時計の中には重力で回るローターが存在しないため、マシーン上でどれだけ回転させてもゼンマイは1ミリも巻き上がりません。

また、自動巻き時計であってもワインディングマシーンの常用には少し注意が必要です。時計を24時間常に稼働させ続けることは、内部の歯車や軸受けに絶え間ない摩擦と消耗を強いることになり、オーバーホールの周期を無用にはやめてしまう結果に繋がるからです。さらには、安価なマシーンのモーターから発せられる磁気の影響を受けるリスクもあります。機械式時計は、基本的には自然に停止させて保管するのが部品の長寿命化には一番かなと思います。

比較項目 手巻き時計(マニュアル) 自動巻き時計(オートマチック)
主な動力供給方式 手動のみ(指でリューズを直接回転) 自動(腕の振りによるローター回転)+手動
停止後の再起動 リューズを一定回数手で巻き上げる 腕に装着して振るか、リューズを巻く
ワインディングマシーン 完全無効(ローターがないため意味なし) 有効(ただしパーツ消耗・磁気リスクあり)
巻き止まりの有無 あり(無理に巻くとゼンマイが切れる) なし(スリップ機能で力が逃げる安全設計)

東京で時計のメンテナンス依頼でお困りなら「はらじゅく時計宝石修理研究所」

※もし、時計のメンテナンスの依頼をしたいのに「近所の店では取り扱いブランド外だから断られてしまった」「特殊構造だからできないと言われた」「もっと専門的なアドバイスが欲しい」とお困りの場合は、ぜひ私たち東京・渋谷区の「はらじゅく時計宝石修理研究所」にもご相談ください。

JR原宿駅(竹下口改札)から徒歩1分の場所にございます。国家資格を持つ技能士が、あなたの大切な時計を一本一本丁寧に診断させていただきます。

千原ジュニア様の東京で時計・アクセサリーの修理の納品画像

 

手巻きの時計を使わないときの環境と保守

ここからは、手巻きの時計を使わないときに、ご自宅のどのような環境で保管し、どのようにコンディションを維持していくべきかについて具体的にお話しします。保管場所の選び方やちょっとした配慮ひとつで、大切な時計の寿命は何倍にも変わってきますよ。

休止期間中は動力を完全に止めるべきか

数ヶ月から数年以上にわたる長期間、時計を保管しようと考えたとき、ゼンマイは巻き上げたままにしておくべきか、それとも完全に止めるべきか。時計修理の観点からお答えすると、正解は「完全に動力が解放されて、針が自然停止するまで放置して負荷を抜く」ことです。

強い張力(トルク)がゼンマイや輪列にかかったまま、長期間同じ状態で固定されてしまうよりも、応力が完全に取り除かれた状態で休ませる方が、金属疲労を避けるという物理的な観点から見て合理的です。ピンと張り詰めたバネを何年もそのままにしておくより、緩めた状態で置いておく方が長持ちしそうですよね。

この手順を踏んで、適切な温度と湿度の環境下で保管ケースに収めれば、理論上はそのまま何年もの保管に耐えうるとされています。ただし、前半でもお伝えした通り、「完全に放置し続けること」は内部の潤滑油のドロドロとした固着を招きます。休止期間中であっても、月に1回程度は軽くゼンマイを巻いて、意識的に歯車を回してオイルを循環させてあげる。この「月に1回の活性化(手巻きの儀式)」が、長期保管における最も効果的で重要なメンテナンスになります。

ソーラー時計との保管における注意点の差

光を当てて文字盤の裏のセルで充電するソーラー時計をお持ちの方は、保管の感覚が少し違うかもしれません。ソーラー時計の場合、暗い引き出しやケースの中に長期間放置してしまうと「完全放電」を起こしてしまい、内部の二次電池(バッテリー)が著しく劣化して使い物にならなくなってしまいます。そのため、使わない時でも窓際など、ある程度光の当たる場所に置いておく必要があります。

しかし、純粋な機械式である手巻き時計の保管においては、その感覚は逆効果になります。直射日光がガンガン当たる窓際や、夏場の車内のように極端に高温になる場所に放置するのは厳禁です。

急激な温度上昇は、内部のデリケートな潤滑油の揮発(蒸発)を早め、すぐに油切れを起こしてしまいます。さらに、紫外線の影響でアンティーク時計の文字盤の塗料がひび割れたり、変色したりする原因にもなりますし、金属パーツの熱膨張によって精度不良を引き起こすこともあります。手巻き時計は、人間がエアコンなしで快適に過ごせる常温(およそ15℃〜25℃)の範囲で、直射日光の当たらない風通しの良い暗所に保管するのが鉄則です。

磁気や湿気から守る四大リスクの排除

手巻き時計を健全に長期保管するためには、以下の四大リスクから時計を物理的に完全に隔離しなければなりません。これらは時計の天敵と言えます。

  1. ほこりと微粒子: リューズの隙間などからミクロン単位のホコリが侵入し、内部の油と混ざると研磨剤のように変化し、歯車のホゾ(軸)を削ってしまいます。必ず蓋がしっかり閉まる専用の収納ケースで保管してください。
  2. 高温多湿: 浴室の脱衣所やキッチン周辺の湿気は、風防(ガラス)内の結露を招き、鋼鉄製のパーツに致命的な赤サビを発生させます。
    ※非常に重要な注意点:湿気を防ぐためとはいえ、密閉ケースに「シリカゲルなどの強力な乾燥剤」を時計と一緒に入れるのは絶対にやめてください。潤滑油に必要なわずかな水分や油分まで強制的に奪い去り、オイルの枯渇を急激に早めてしまいます。
  3. 化学物質の揮発ガス: 防虫剤(ナフタリンなど)や香水、除光液、接着剤などと同じ引き出しに保管すると、気化したガスが文字盤の塗料や革バンドと化学反応を起こし、修復不可能な変色やひび割れを招きます。保管空間は完全に分けてください。
  4. 磁気帯び(帯磁): 現代社会における最大の脅威です。スマートフォン、ノートPC、タブレットケースのマグネット留め具などに時計を近づけると、心臓部の「ヒゲゼンマイ」という極細のバネが磁石化してしまい、時間が数十分単位で狂ったり、完全に止まったりします。最低でも電子機器からは5cm〜10cm以上離して保管する習慣をつけてください。(出典:セイコーウオッチ公式『耐磁性能について(磁気の影響)』)

※方位磁石(コンパス)を時計にゆっくり近づけてみて、磁石の針が振れたら、すでにその時計は磁気を帯びているサインです。その場合は専用の脱磁器での処置が必要になります。

姿勢差を考慮した外装と精度への影響

机の上や保管ケースに置く際の「置き方(姿勢)」についても少し触れておきましょう。外装の傷つき防止という観点では、文字盤を上に向ける「平置き」が最も安定します。金属ブレスレットと裏蓋が擦れるのが心配だという神経質な方は、間にセーム革などの柔らかい布を挟んでおくと安心ですね。

実は時計工学の観点から見ると、この置き方によって運針の精度が数秒単位で変わる「姿勢差」という現象が起きます。機械式時計のテンプは「天真(テンシン)」と呼ばれる極細の軸の先端で支えられて高速回転しています。文字盤を上にした平置きの時は、天真の先端の極小面積だけが触れるため摩擦が少なく、一般的に時計は進みやすくなります。逆に、リューズを下にした横置きの時は、天真の側面全体が重力によって触れるため摩擦抵抗が増大し、振り角が落ちて遅れやすくなる傾向があります。

姿勢差を利用した高度な自己調整
いかに高級な時計でも、重力がある限り姿勢差をゼロにすることは不可能です。ご自身の時計の「どの向きで置くと何秒進む/遅れる」という個体差(クセ)を把握できれば、日中に進んでしまった分を、夜寝るときに「遅れやすい姿勢(例:リューズ下)」で保管することで、翌朝には誤差を相殺するような楽しみ方もできます。自然法則と機械工学を掛け合わせた、機械式時計ならではの奥深いチューニング技術ですね。

長期保管後は分解掃除で内部リセット

手巻き時計を1年以上、稼働させずに長期間保管したあと、再び日常使いに戻そうとしたり、あるいは保管中に「時間が大きくズレる」「ゼンマイを巻いてもすぐ止まる」といった不具合が生じた場合、無理にリューズを巻いて動かそうとすることは大変危険な行為です。

長期間放置された時計の内部は、先ほどもお伝えした通り、潤滑油が完全に乾き切っているか、あるいは泥状に硬化して固着している可能性が極めて高い状態です。そのドライな環境下で、ゼンマイの強力なトルク(回転力)を歯車に強制的に流し込むと、油膜の保護がない金属パーツ同士が激しく削れ合ってしまいます。これは自動車のエンジンを、エンジンオイルが全く入っていない状態で空吹かしするのと同じことです。発生した金属粉がさらなる研磨剤となり、最悪の場合は部品が破損してムーブメント全体が致命傷を負ってしまいます。

そのため、長期保管から目覚めさせる際や、前回から3年〜5年ほどの期間が経過した時計は、プロの技術者によるオーバーホール(分解掃除)が絶対に必要になります。数百の微小部品を完全に分解し、超音波洗浄で汚れを落とし、新しい油をミクロン単位で適量注ぎ直す。この医学的介入とも言えるメンテナンスによって、時計の寿命は何十年と延ばすことができるんです。具体的な作業工程については、時計のオーバーホールとは?内容や頻度、費用をプロが解説のページで詳細に解説していますので、ぜひご覧になってみてください。

もし時計のメンテナンスが必要なら「はらじゅく時計宝石修理研究所」へ

いかがでしたでしょうか。機械式の時計は単なる時間を知るための道具ではなく、物理法則と精密工学が手のひらの上で融合した芸術品です。手巻きの時計を使わないときは、単に引き出しにしまっておけば良いというものではありません。日々のちょっとした拭き取りの手入れや、月に1回の稼働によるオイル循環、そして磁気や湿気から遠ざける環境づくりが、この精緻な機械の寿命を数年で終わらせるか、半世紀以上稼働させるかの分水嶺になります。

そして何より、定期的なオーバーホールという専門的なメンテナンスが、時計を親から子へと受け継ぐための絶対条件かなと思います。「しばらく動かしていないけれど、このまま巻いて大丈夫かな?」「なんだかリューズの巻き心地が重くておかしい」など、手巻きの時計を使わないときの扱いや長期保管後の不具合でお困りの方は、ぜひ「はらじゅく時計宝石修理研究所」にお任せください。

国家資格を持つ時計修理技能士が、あなたの時計やジュエリーに眠る大切な思い出とともに、確かな技術で一つひとつの部品を丁寧に再生させます。お見積もりやご相談も承っておりますので、どうぞお気軽にご連絡くださいね。

※修理費用や部品の保有期間の目安など、正確な情報は各メーカーの公式サイトもあわせてご確認ください。ご自身での無理な巻き上げや対処は避け、最終的なメンテナンスのご判断は、ぜひ専門家にご相談いただければと思います。

 この記事を書いた人        

⚪︎⚪︎のアバター 天野 一啓 はらじゅく時計宝石修理研究所 店長

2018年4月に時計宝石修理研究所へ入社。現在は「はらじゅく時計宝石修理研究所」の店長として、店舗運営と接客、修理対応を担う。厚生労働省認定の国家時計修理技能士資格を取得し、大阪府から時計技能最高優秀賞を受賞。

お客様の大切な想い出が詰まった時計やジュエリーに向き合い、安心して預けられる存在を目指す。スイスの老舗時計工具メーカー・BERGEON(ベルジョン)とのコンセプトショップも展開し、時計修理の魅力発信にも注力。

目次