2019.11.08
皆様こんにちは天野です。
時計はビジネスシーンでは必需品です。
そして、時計が遅れているということはあってはなりませんよね?
ですが、時計も使い方、ご使用環境によっては遅れたり止まってしまったりします。
では、なぜ? 時計は正確に動くはずなのに遅れてしまうのか?
これを今回は解説していきます。
但し、今回の本題に入る前に、少し皆様に知っておいて欲しいことがあります。
一般的に機械式時計、ゼンマイ式、巻き巻き時計と言われている時計。
こちらの時計はどんなに精度が安定した、精度が良い時計であったとしても、
一日に時間の誤差が生じます。
これは、物理的な問題ですが、重力の影響で時計の姿勢によって精度にバラツキが出てしまいます。
さらに、ゼンマイの力が緩んでくると、精度を保つためのテンプ(昔の時計でいう、フリコの機能をしている部品です。)
そして、このテンプが重力の影響により、周期がずれてきます、それにより精度にバラツキが出てしまうのです。
詳しくはこちらのページをご参照ください。↓↓
さて、今回解説する「時計が遅れる、進む主な原因」はこちらになります。
腕時計には、クォーツ時計、機械式時計ともに、部品同士の摩耗を防ぐために腕時計に使用するために調合された専用のオイルがあります。
こちらの写真のような入れ物に入っています。
こちらの時計用の油がクォーツ時計、機械式時計の両方の部品にさされています。
特に機械式時計に多いのですが、このオイル劣化、オイル切れにより、部品同士が摩耗します。
それにより、今までスムーズにエネルギーが伝達されていたのが、部品同士の摩耗により伝達効率が悪くなり、結果精度が安定しなくなります。
精度が悪くなる具体的な原因はたくさんありますが、一つ例をあげるとゼンマイの力が弱くなる、これが一つの原因です。
今までに、時計を落とした、どこかに誤ってぶつけてしまった等の経験はございませんでしょうか?
衝撃により、部品の破損、歪みが生じそれにより時計が遅れる、進むという症状が起きます。
磁気帯とは磁石の影響を受け、受けたもの自体が磁気を受け、そのもの自体が磁石になってしまう現象。
想像していただきやすいのが、小さいころ釘やクリップを磁石にくっつけそのあとに砂鉄を近づけると引き寄せてしまう現象です。
今では当たり前になっている、スマートフォンやパソコン、全ての電化製品が磁界を発生させています。
特に熱を帯びるものは磁石の力が強いです。
例えると、ドライヤーやヘアアイロン、電子レンジ等が代表的な家電製品ですね。
時計の種類により磁気帯した時の症状が違うのでまとめてみました。
・電子部品の不良による影響
クォーツ時計には時間の精度をよくするために、電子部品が使用されています。
この電子部品が不良を起こすと、時計の精度に影響します。
そのようなことが起きた場合は部品の交換が必ず必要になります。
腕時計が遅れたり進んだりするには必ず何か原因があります。
「何か不調だな??」ということが起きましたら、近くの時計屋さんに
相談してみましょう。
対処法は症状によって違いますが解決案が必ずあります。
但し、内部の影響であるのであれば内部のメンテナンスも必要になるかもしれません。