2019.10.16
こんにちは天野です。
クォーツ時計(皆様の認識では電池式の時計でしょうか?)は機械式時計と比べてほとんど時間の遅れ進みがありません。
それは、時計の精度を管理している仕組みが根本的に違うからなのです。
下記の図をご覧ください。
http://www.asahi-net.or.jp/~fz7t-szk/thdp-watch-a009.htm 画像引用
簡潔に説明すると、水晶に電気を流すことにより、振動し、その振動を利用して精度を正確にしています。
そして、一般的なクォーツ時計のもう一つの大きな特徴、それは
電池で動く!
なので、定期的に頻繁にゼンマイを巻く必要がない。というのがこの時計のメリットですね??
ではなぜ、こういったクォーツ時計でも定期的なオーバーホールが必要なのでしょうか?
それは、定期的なメンテナンスを怠ると不具合が起こるからです。
今回はクォーツ時計の不具合が起きる主な原因を4つを説明していきます。
①歯車のトラブル
長年ご使用になっていると、内部にパーツの経年劣化によるゴミが溜まってきます。
そのゴミが、歯車の間に入り動きが悪くなります。
その他に、防水不良による湿気、水が原因による錆が部品の動きを悪くし時計が遅れたり、最悪の場合止まってしまうケースもございます。
②オイル劣化
歯車の軸の部位、時計部品の負荷がかかる部位に時計用のオイルがさされています。
そのオイルが長年のご使用で経年劣化します。
それにより、歯車の動きが悪くなったり、部品へ負荷が大きくなり部品が破損してしまうリスクを大きくします。
③針のトラブル
時計の顔となる部分の一つ、時分秒針。衝撃などによって文字盤の針がずれたり、他の部分に引っかかって動かなくなったりしてしまうことがあります。このような症状が出た場合は、早急な対応が必要です。このまま放置してしまうと、クォーツ時計自体を痛める原因になってしまいかねません。
④電池による液漏れ
ある程度クォーツ時計を使っていると電池が切れてしまいます。
電池交換をしないままおいておくと、電池が漏液していた場合、電池の中にあるアルカリ液が時計の回路に流れこむため、回路やコイルの破損や時計内部の錆の原因にもなります。なので時計用電池は電池が完全にきれ、時計が止まってしまう前に交換するのがベストです。
以上4つの主な原因がクォーツ時計でも定期的なオーバーホールが必要になる理由でございます。
時計は精密機械ですのでメンテナンスが必ず必要になります。