ブライトリングのオーバーホール!料金の値上げや頻度と並行差別

こんにちは。はらじゅく時計宝石修理研究所、店長の天野 一啓です。プロフェッショナルの計器として名高いブライトリングですが、いざメンテナンスの時期が来ると料金や頻度に関する悩みは尽きないものですよね。特に並行輸入品を購入された方にとっては、正規サービスにおける価格の並行差別や昨今の値上げ情報は非常に気になるポイントかなと思います。また、何年もメンテナンスをしないまま10年近く使い続けているけれど、そろそろどこで修理すべきか検討中という方も多いのではないでしょうか。今回はそんな皆様の疑問や東京での評判の良いお店探しのお手伝いができるよう、分かりやすく解説していきます。
東京・渋谷エリアで修理をお考えなら、JR原宿駅から徒歩1分とアクセス抜群の「はらじゅく時計宝石修理研究所」にご相談ください。国家資格を持つ修理技能士が、あなたの愛用の時計を丁寧に診断し、最適なメンテナンスをご提案します。他店で断られた修理にも対応可能な場合がありますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
この記事でわかること
- ブライトリングのオーバーホールにかかる適正な頻度と放置するリスク
- 正規サービス特有の「並行差別」による料金格差と値上げの実情
- 並行輸入品や中古モデルを安く確実にメンテナンスする方法
- ナビタイマーやクロノマットなどモデル別の修理事例と注意点
ブライトリングのオーバーホールを行う頻度と時期

長く愛用するためには避けて通れないのが定期的なメンテナンスです。「頑丈な時計だから大丈夫」と過信して放置してしまうと、後で取り返しのつかない高額な出費につながることもあります。ここでは、なぜオーバーホールが必要なのか、推奨される期間や放置した際のリスク、そしてブライトリングオーナーなら知っておくべき「並行差別」という独自の料金体系について、プロの視点から詳しく解説していきます。
メンテナンスとオーバーホールの違いや何年ごとの期間
時計の維持管理には、大きく分けて「メンテナンス・サービス」と「オーバーホール(コンプリート・サービス)」の2種類があります。これらを混同されている方も多いのですが、実は目的と作業内容が明確に違います。それぞれの役割を正しく理解することが、愛機を長持ちさせる第一歩です。
メンテナンス・サービス(健康診断)
まずメンテナンス・サービスは、人間でいうところの「健康診断」に近いイメージですね。ムーブメントの完全分解までは行わず、精度の点検や歩度調整、防水テスト、脱磁、そしてクォーツモデルなら電池交換などを行います。また、ケースやブレスレットの洗浄も含まれることが多いです。これはトラブルを未然に防ぐための予防的な処置として、2年に1回程度受けるのが理想的です。
オーバーホール(外科手術)
一方、オーバーホールは「外科手術」のようなものです。ムーブメントを完全に分解し、超音波洗浄で古い油や汚れを落とし、新しい潤滑油を注油し直します。さらに、摩耗した歯車や劣化しやすいパッキン類を交換して、機械をリフレッシュさせます。メーカーや専門家が推奨する期間としては、以下のサイクルが目安となります。
推奨されるオーバーホールの頻度
・機械式時計(自動巻き・手巻き):3年から5年に1回
・クォーツ時計(電池式):4年から6年に1回
「クォーツは電池交換だけでいいのでは?」と思われがちですが、内部にはアナログの針を動かすための歯車(輪列)があります。機械式と同様に油切れによる劣化は避けられませんし、電子回路の点検も必要になってきます。
10年しないとどうなる?推奨頻度と実施時期
「特に不具合がないから」といって、購入から10年以上何もせずに使い続けている方もいらっしゃるかもしれません。実際に動いていると「まだ大丈夫」と思ってしまう気持ちはよく分かります。しかし、これは時計にとって非常に危険な状態です。
なぜなら、ムーブメント内部の潤滑油は、製造から3〜5年で酸化し、揮発(蒸発)または固着してしまうからです。油が切れた状態で歯車が高速で回転し続けると、金属同士が直接擦れ合い、部品が急速に摩耗してしまいます。その際に発生した微細な金属粉(スラッジ)が研磨剤のように作用し、さらに内部を傷つけてしまうのです。
メンテナンス不足が招く主なトラブル
・油切れによる摩耗: 地板や受けといった高価な基幹パーツが削れてしまい、交換必須になる。
・リューズの固着: パッキンの硬化や油切れで操作が重くなり、無理に回すと内部で折れる。
・防水不良: ゴムパッキンが劣化してひび割れ、湿気や汗が侵入して文字盤の腐食や内部のサビを招く。
10年もメンテナンスをしないと、本来なら洗浄と注油だけで済んだはずが、多くの主要パーツを交換しなければならなくなり、修理費用が跳ね上がる可能性が高くなります。最悪の場合はムーブメントごと交換が必要になり、数十万円コースになることも珍しくありません。「遅れや進みが出る」「異音がする」といった症状が出る前に、定期的なケアをしてあげてくださいね。
長期間メンテナンスを怠った際のリスクについては、以下の記事でもさらに詳しく解説しています。
10年間オーバーホールしなかった時計はどうなってしまうのか?
正規の値上げで高い料金と並行差別の実態を解説
ブライトリングのメンテナンスを語る上で避けて通れないのが、正規サービス「スタジオ・ブライトリング」における料金体系です。実はブライトリングには、国内の正規販売店で購入したファーストオーナーだけが入会できる「クラブ・ブライトリング」という制度があり、会員はメンテナンス費用が標準価格の半額(50%OFF)になるという非常に大きな特典があります。
一方で、並行輸入店や中古市場で購入した時計、あるいは友人から譲り受けた時計には「標準価格」が適用されます。これが、いわゆる「並行差別」と呼ばれるものです。例えば、機械式クロノグラフのオーバーホールの場合、会員価格なら約6〜7万円で済むところが、標準価格だと約13〜14万円と、倍近い金額になってしまいます。
| ムーブメント種類 | 会員価格(正規) | 標準価格(並行・中古) |
|---|---|---|
| クォーツ(3針) | 約 32,000円〜 | 約 64,000円〜 |
| 機械式(3針) | 約 38,100円〜 | 約 76,200円〜 |
| 機械式(クロノグラフ) | 約 86,000円〜 | 約 172,000円〜 |
さらに近年は、スイス時計業界全体で人件費や原材料費の高騰、そして円安の影響を受け、メンテナンス料金の改定(値上げ)が相次いでいます。これは今後も続くトレンドと予測されており、維持費は年々上がっていく可能性が高いです。正規店で購入された方はスタジオ・ブライトリングを利用するのが金銭的にも品質的にもベストですが、並行品をお持ちの方にとっては、正規サービスの標準価格はかなり重い負担になるかなと思います。
並行輸入や中古購入品はどこで頼むのがおすすめか
では、並行輸入品や中古で購入された方は、高額な正規サービスに依頼するしかないのでしょうか? 結論から言うと、「技術力の高い民間修理専門店」に依頼するのが非常におすすめです。決して「安かろう悪かろう」ではなく、賢い選択肢として多くの愛好家に利用されています。
多くの優良な民間修理店では、正規品・並行品・中古品を問わず一律の料金設定を行っており、いわゆる並行差別がありません。料金も正規の標準価格に比べて半額から3分の1程度(機械式クロノグラフで約3〜5万円前後)で済むことが多く、コストパフォーマンスが圧倒的に高いのが魅力です。
また、正規サービスは混雑状況によっては納期が1ヶ月〜2ヶ月以上かかることもありますが、民間業者は3週間〜4週間程度でスピーディーに仕上げてくれるお店が多いのも嬉しいポイントですね。「次のイベントに使いたいから早く直したい」といった要望にも、柔軟に対応してくれることが多いです。
民間修理店を選ぶメリットまとめ
・並行差別がなく、料金がリーズナブル
・納期が比較的早い
・部品交換だけでなく「修理」で対応してくれる柔軟性
・外装研磨(新品仕上げ)の有無を選べる
東京の新宿などで評判の良い口コミ修理店を探す
実際に修理店を探す際、特に東京の新宿や銀座、といったエリアは時計修理の激戦区ですので、選択肢が多くて迷ってしまうかもしれません。インターネット上の口コミや評判も参考になりますが、本当に信頼できる技術を持ったお店を見極めるためには、以下の3つの基準をチェックすることをおすすめします。
1. 1級時計修理技能士の在籍
国家資格である「1級時計修理技能士」が在籍し、実際に作業を担当しているかを確認しましょう。資格が全てではありませんが、実務経験と知識に基づいた確かな技術力の客観的な証明になります。
2. ブライトリングの豊富な修理実績
ホームページやブログなどで、ブライトリングの具体的な修理事例が写真付きで公開されているかチェックしてください。特にクロノグラフは部品数が多く構造が複雑ですので、経験値が仕上がりを左右します。
3. 保証期間の設定
修理後の動作保証として「半年間~」程度の保証期間を設けているお店は、自社の技術に自信を持っています。万が一、修理後に不具合が出た場合でも無償で対応してもらえる安心感は大きいです。
時計のオーバーホールの値段・相場はどれくらいか?メーカーごとに解説
東京・渋谷エリアで修理をお考えなら、JR原宿駅から徒歩1分とアクセス抜群の「はらじゅく時計宝石修理研究所」にご相談ください。国家資格を持つ修理技能士が、あなたの愛用の時計を丁寧に診断し、最適なメンテナンスをご提案します。他店で断られた修理にも対応可能な場合がありますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
モデル別ブライトリングのオーバーホール事例と費用

ブライトリングと一口に言っても、搭載されているムーブメントや機構によってメンテナンスの難易度や注意点が異なります。ここからは、代表的なモデルごとの事例や特徴について詳しく見ていきましょう。
ナビタイマーやオールドナビタイマーとコスモノート
ブライトリングの顔とも言える「ナビタイマー」シリーズ。中でも根強い人気を誇る「オールドナビタイマー」などの少し前のモデルは、汎用ムーブメントをベースに改良したものを搭載していることが多いです。このムーブメントは構造が広く知られており、世界中の時計技術者が修理可能です。部品の入手もしやすく、民間修理店でも比較的リーズナブルにメンテナンスすることが可能です。
一方で、24時間表示を持つ「コスモノート」や、製造からかなりの年数が経過したヴィンテージモデルの場合、メーカーでの部品保有期間(通常は製造終了から約10年)が終了していることがあります。そういった場合、正規サービスでは「部品在庫なしのため修理不可」と断られてしまうケースもありますが、私たちのような専門店では、独自のルートで部品を探したり、提携工場で代替パーツを作成したりして対応できることもありますので、諦めずに相談してみてください。
クロノマット44やクロノマットエボリューションとB01
「クロノマット44」や「クロノマット エボリューション」といった屈強なモデルたち。中でも注目すべきは、2009年以降に登場したブライトリング完全自社製ムーブメント「キャリバーB01」を搭載したモデルです。約70時間のパワーリザーブと高い精度を誇る素晴らしい機械ですが、メンテナンスには注意が必要です。
B01は高性能ゆえに構造が特殊で、分解組立には専用の治具(工具)が必要だったり、メーカーが一部の重要部品(脱進機周りなど)の供給を制限していたりすることがあります。そのため、技術力の低い修理店では対応できない場合があります。ただ、オーバーホール(分解掃除)だけであれば、技術力のある専門店なら問題なく対応できるケースが多いです。部品交換が必要な重整備になる前に、こまめにメンテナンスに出すことが、自社ムーブメントモデルを安く維持する最大のコツと言えるでしょう。
アベンジャー2やスーパーオーシャンとエアロスペース
「アベンジャー2」やダイバーズウォッチの「スーパーオーシャン」など、堅牢さが売りのモデルも人気ですね。これらは比較的、汎用ムーブメントを搭載しているモデルが多く、メンテナンス性も非常に良好です。民間修理店でも安定して高品質な修理が提供できるため、並行輸入品をお持ちの方には特におすすめの依頼先候補となります。
また、「エアロスペース」などのデジアナ表示を持つモデルは、クォーツ式(スーパークォーツ)ですが油断は禁物です。電子回路の寿命や液晶の不具合などが起きる可能性があります。クォーツモデルであっても、定期的な消費電流の測定やパッキン交換を行うことで、長く愛用することができます。メーカー推奨のメンテナンス間隔を守ることが重要です。
クロノマットやベントレーなどの特殊モデル修理対応
「ブライトリング・フォー・ベントレー」のような自動車メーカーとのコラボレーションモデルや、特殊な複雑機構を持つ時計の場合、メンテナンスにはさらに高度な技術が要求されます。また、外装のデザインも非常に凝ったものが多く、例えばベゼルの刻み(ローレット加工)などは、研磨(ポリッシュ)仕上げをする際にも、エッジを崩さない繊細な技術が必要です。
こういった特別モデルは、修理店によって受入可否が分かれることがありますが、経験豊富な職人がいるお店であれば対応可能です。大切なコレクションだからこそ、料金の安さだけでなく、外装仕上げのクオリティや職人の技術力、そして設備投資に積極的かどうかにもこだわってお店を選んでいただければと思います。
ブライトリングのオーバーホールならお任せ
ここまで、ブライトリングの維持管理について様々な角度から解説してきました。正規サービスの安心感も素晴らしいですが、並行輸入品をお持ちの方や、少しでもコストを抑えて高品質なメンテナンスを受けたい方にとって、修理専門店は非常に頼れるパートナーになるはずです。
私たち「はらじゅく時計宝石修理研究所」では、ブライトリングのオーバーホールにも豊富な実績がございます。国家検定資格を持つ技術者が、お客様の大切な時計を一本一本丁寧に診断し、最適な修理プランをご提案させていただきます。「最近ちょっと調子が悪いかも?」「とりあえず見積もりだけでも知りたい」という方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。
東京・渋谷エリアで修理をお考えなら、JR原宿駅から徒歩1分とアクセス抜群の「はらじゅく時計宝石修理研究所」にご相談ください。国家資格を持つ修理技能士が、あなたの愛用の時計を丁寧に診断し、最適なメンテナンスをご提案します。他店で断られた修理にも対応可能な場合がありますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
