タグホイヤーの修理(オーバーホール/電池交換)でおすすめのメンテナンス方法

タグホイヤーの時計は、高精度とデザイン性で多くのファンを魅了する憧れのブランドです。モータースポーツやスポーツ競技との深い関わりから生まれる情熱的なデザインと、長年培われた確かな技術力が融合した逸品であることから、世界中の時計愛好家から支持されています。

愛用しているタグホイヤーに不具合を感じたとき、「どこに修理を依頼すればよいのか」「正規と専門店では料金がどのくらい違うのか」と迷われる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、タグホイヤーの修理・オーバーホールの基礎知識から、依頼先を選ぶ際の重要ポイント、そして安心して頼める修理会社の特徴まで詳しく解説します。大切な時計を長く使い続けたい方の参考になれば幸いです。

なお、私たち「はらじゅく時計宝石修理研究所」は、原宿にある時計と宝石の修理専門店です。高級ブランドからアンティークまで幅広く対応しており、国家資格を持つ職人が丁寧にメンテナンスしています。大手量販店で断られた修理にも対応できる高度な技術力を持っており、あなたの大切な時計も大切に見させていただきます。
» はらじゅく時計宝石修理研究所の詳細へ

目次

タグホイヤーの修理・オーバーホールはどれくらいの頻度がおすすめか

モータースポーツやスポーツ競技との深いかかわりや革新的な技術開発で知られるタグホイヤーは、内部機構が精密なため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

適切なタイミングでケアすることで、長年にわたって正確な時を刻み続けることができるのです。

精密なタグホイヤーはメンテナンスが必須

タグホイヤーは創業以来、高精度のクロノグラフ開発や先進的なデザインで時計業界をリードしてきました。1887年に特許を取得した振動ピニオンを用いたクロノグラフや、1/100秒単位で計測可能なミクログラフなど、常に最先端の技術を追求してきた歴史があります。

その分、ムーブメントも複雑で精密なため、適切なメンテナンスを行うことがより重要になります。

精密な部品が組み合わさって動いているからこそ、わずかな潤滑油の劣化や摩耗でも精度に影響が出ることがあるのです。

タグホイヤーの修理やオーバーホールは、故障してから検討するのではなく、定期的なメンテナンスとして計画的に行うことがおすすめです。予防的なメンテナンスによって、大きな故障を未然に防ぎ、結果的に修理費用を抑えられる場合も多いでしょう。

一般的なオーバーホールは3〜5年が目安

機械式時計の場合、3〜5年に一度のオーバーホールが必須です。

タグホイヤーの公式サイトでも同様の推奨期間が示されており、定期的なメンテナンスの重要性が強調されています。

また、メーカー公式の情報では「機械式は3~4年ごと、クォーツ式(電池式)は4~6年ごとに1回のオーバーホールが望ましい」とされているケースもあり、使用環境によっては想定より早く不調が出る場合もあります。

ただし使用環境や保管状況によっては、内部が早めに摩耗し不具合が生じるケースもあるため、異変を感じたら早めに専門業者に相談しましょう。特に以下のような環境で使用している場合は、より頻繁なメンテナンスが必要になることがあります。

  • 高温多湿の環境での使用が多い
  • スポーツやアウトドア活動で汗や水に頻繁に触れる
  • 砂や埃の多い環境で使用している
  • 毎日長時間着用している

クオーツ時計の場合も、電池交換のタイミングでシール類や防水性能のチェックを行うことで、長く安心して使い続けることができます。

タグホイヤーの修理(オーバーホール/電池交換含む)はどこに依頼すべきか

いざ修理やオーバーホールを依頼しようと思っても、正規メーカー以外にもさまざまな選択肢があります。

それぞれに特徴があるので、以下を参考に最適な依頼先を選びましょう。

正規メーカー

正規メーカーに依頼する場合、純正部品の交換が保証されており安心感はあります。タグホイヤーのブランド価値を維持したまま修理できる点や、ブランドが定める厳格な基準で対応してもらえる点がメリットといえるでしょう。

しかし、費用や納期が比較的かかる傾向があります。オーバーホールの場合、数万円から十数万円の費用がかかり、納期も1〜3ヶ月程度要することが一般的です。

また、並行輸入品の修理対応の有無や、古いモデルの修理可否など、事前に確認が必要となるケースもあります。

加えて、近年タグホイヤーが開発している自社製ムーブメント(例:ホイヤー02など)を搭載した新しいモデルの場合、部品の社外流通がほとんどなく、正規メーカーでなければ修理が難しいケースもあるため注意が必要です。

時計修理専門店

技術力のある専門店では、メーカーに比べて費用を抑えられる場合が多く、納期も早いことが多いです。

熟練した技術者が在籍している専門店であれば、タグホイヤーの修理に必要な知識と経験を持ち合わせているため、安心して依頼できるでしょう。

また正規メーカーでは対応していない古いモデルやアンティーク時計も受け付けてくれるなど、柔軟性に富んでいる点も魅力です。創業年数が長く、実績が豊富な専門店であれば、希少部品の調達ルートを持っていることもあり、対応の幅が広がります。

家電量販店

家電量販店でも修理やオーバーホールの受付を行っている場合があります。アクセスの良さや買い物のついでに依頼できる便利さが魅力ですが、実際の修理品質については確認が必要です。

ただし、実際には提携している業者に外注されるため、技術力の評価や部品の入手状況が不透明なケースもあるのが難点です。

また、複雑な故障や古いモデルの修理には対応できないことも多いため、タグホイヤーのような高級時計の場合は、事前に対応可能かどうか確認することをおすすめします。

タグホイヤーの時計を修理・オーバーホールしたほうがよいケース

日常使用の中で、以下のような症状が気になり始めたら、早めに修理・オーバーホールを検討すると安心です。

小さな不具合でも放置せず、早めにケアすることで、大きな故障を防ぎ、愛用の時計を長持ちさせることができます。

ガラスが曇りやすくなった

ガラスが曇りやすくなった場合は、内部に湿気が入り込みやすくなっている可能性があります。

これは、防水パッキンの劣化やケースの微細なヒビなどが原因として考えられ、そのまま放置すると内部のムーブメントにサビや腐食を引き起こす恐れがあります。

防水性能が低下しているかもしれませんので、放置せず専門家に相談しましょう。タグホイヤーはスポーツウォッチとしての側面も持つため、防水性能は重要な要素です。

時計から異音がする

通常とは違う音が聞こえる場合、ムーブメント内のパーツに不具合が生じているかもしれません。

カチカチという通常の音とは異なる「ジー」という音や、振ると中で何かが動くような音がする場合は、内部のパーツが外れている可能性があります。

駆動系の劣化が進む前に点検してもらうのが得策です。異音の原因を早期に特定し修理することで、連鎖的な故障を防ぐことができます。

特に機械式時計の場合は、一つの部品の不具合が他の部品にも影響を及ぼすことがあるため、早めの対応が重要となります。

時刻のずれが大きくなった

数分単位でずれるなど、日常使用に影響が出始めたら要注意です。

機械式時計の場合、1日に±数秒程度のずれは正常範囲内ですが、それを大きく超えるずれが生じる場合はメンテナンスのサインです。

早めのメンテナンスで余計な部品交換を防ぎ、結果的に修理費用を抑えられることにもつながります。

特にクロノグラフ機能を多用する場合は、複雑な機構に負担がかかりやすいため、定期的なチェックが大切です。タグホイヤーの持つ高い精度を維持するためにも、時刻のずれには敏感になりましょう。

タグホイヤーの修理業者を選ぶ際のポイント

タグホイヤーの修理業者を選ぶ際のポイント

タグホイヤーのような高級時計の修理は、単に料金が安いだけでなく、技術力やアフターサポートまで総合的に判断することが大切です。

以下のポイントを押さえ、最適な修理業者を選びましょう。

技術力と実績はあるか

一つ目は、修理実績が多い業者や、国家資格(時計修理技能士)を保有している職人が在籍しているかどうかです。

タグホイヤーは複雑なムーブメントを持つことが多いため、それに対応できる技術力が求められます。

業者のWEBサイトやSNSで修理事例が紹介されているか、実績年数はどのくらいか、といった点をチェックするとよいでしょう。

長く時計修理に携わってきた業者であれば、さまざまなトラブルに対応してきた経験があり、安心して任せられます。

また、タグホイヤー専門ではなくても、高級腕時計全般の修理実績が豊富であれば、十分な技術力を持っていると判断できるでしょう。

純正部品の使用可否とアフターサポートを確認

二つ目は、メーカーに準じた部品を扱えるか、修理後の保証期間はどの程度か、といった点もしっかり確認することが重要です。正規メーカー以外で修理する場合、部品の調達方法や品質に差が出ることがあります。

信頼できる業者であれば、使用する部品の種類(純正か互換品か)や調達方法について明確に説明してくれるはずです。

また、修理後のトラブルに対するアフターサポートの有無も重要な判断材料となります。保証期間が設けられているかどうか、修理後に不具合が生じた場合の対応方針なども事前に確認しておくと安心です。

料金と納期、事前見積もりの明確さをチェック

三つ目は、作業内容が明確に説明され、見積もり後のキャンセル料や追加料金の有無がはっきりしているかをチェックすることで、トラブル回避につながります。

料金体系が不透明な業者は避け、事前に見積もりを出してもらい、内容をしっかりと確認しましょう。

特に高額な修理になる可能性があるオーバーホールなどは、複数の業者から見積もりを取ることも検討するとよいでしょう。

また、納期についても明確な回答があるかどうかは、業者の誠実さを測る一つの指標となります。急ぎの場合は、特急対応が可能かどうかも含めて確認するとよいでしょう。

なお、近年のタグホイヤーでは一部の自社製ムーブメントを搭載したモデルもあり、そうした特殊な機構の修理はメーカー公式か対応経験の豊富な専門店でしか受けられない場合があります。

修理を依頼する前に、該当モデルの実績があるかどうかも確認してみてください。

当社にも安心してタグホイヤーの修理をお任せください

はらじゅく時計宝石修理研究所では、タグホイヤーをはじめとする高級時計の修理を数多く手がけてきました。

長年の実績と確かな技術力で、お客様の大切な時計を最適な状態に整えます。

修理実績が豊富

当社「はらじゅく時計宝石修理研究所」では、数多くのタグホイヤーや他ブランド時計を扱ってきた経験があるからこそ、レアな故障にも柔軟に対応できます。口コミ件数やリピート率の高さが確かな信頼の証です。

タグホイヤーのリューズが不良を起こしてしまった修理で、他店で断られ続け、最終的に当店にお持ち込みされました。当店では、創業61年の部品の調達経路のパイプがあるのと長年培ってきたノウハウがあるので交換修理を行い納品いたしました。

タグホイヤーの修理も実際に承っており、メンテナンスをしておらず時計が止まってしまったお客様にもお持ちいただき、電池交換も行っています。こちらは当日中に対応ができ、3,850円(税込)で修理させていただきました。

また、時計が止まってしまったお客様で1964年のモデルを1ヶ月半かけて修理した事例もございます。こちらは85,800円(税込)でオーバーホールさせていただきました。

古いモデルから最新モデルまで、タグホイヤーの各シリーズに精通しているため、適切な修理方法をご提案することが可能です。カレラ、モナコ、アクアレーサー、フォーミュラ1など、シリーズごとの特性を理解した上で、最適なメンテナンスを行います。

国家資格保有のスタッフが複数在籍

国家資格を持つ修理技能士が在籍しているほか、長年にわたって時計修理に携わってきたベテラン職人も複数所属しています。

「時計修理技能士」は、経済産業省が認定する国家資格であり、時計の構造や修理技術について高度な知識と技術を持つ証明となります。

高い技術力とノウハウで、大切な時計を丁寧にメンテナンスいたします。タグホイヤーのクロノグラフムーブメントなど、複雑な機構を持つ時計も安心してお任せいただけます。

また、修理だけでなく、メンテナンス方法のアドバイスも行っており、お客様の時計が長く快適に使えるようサポートしています。

他店で断られた修理やアンティークモデルにも対応可

古いモデルや部品が入手困難な場合でも、60年以上の実績で培われたネットワークと技術力を活かし、最善の修理方法をご提案します。

タグホイヤーの歴史は古く、希少なヴィンテージモデルも多く存在しますが、そうした古いモデルでも可能な限り対応しています。

大手の家電量販店で断られたケースもぜひご相談ください。一般的な修理店では対応が難しいとされる複雑な故障や、部品の生産が終了したモデルの修理なども、当店の経験と技術を活かして対応いたします。

特に、機械式クロノグラフのような複雑な機構を持つタグホイヤーのモデルは、高い技術力が求められますが、当店のスタッフであれば安心して任せていただけます。

創業61年の歴史と信頼、全国No.1の修理本数

長きにわたり培ってきた信頼と実績があるからこそ、年間の修理本数は全国No.1を誇ります。60年以上にわたる時計修理の経験から得られたノウハウは、他の追随を許さない当店の強みです。

老舗ならではのノウハウで、タグホイヤーの魅力を損なわず修理いたします。時計は単なる時間を知るための道具ではなく、その人の人生に寄り添う大切なアイテムです。特にタグホイヤーのような高級時計は、世代を超えて受け継がれる価値を持っています。

当店では、そうした時計の価値を十分に理解し、その魅力を最大限に引き出すメンテナンスを心がけています。

細かいメンテナンスで、精密なタグホイヤーを守ろう

はらじゅく時計宝石修理研究所

タグホイヤーは精密で美しい時計だからこそ、定期的なメンテナンスや不具合を感じたときの迅速な対処が大切です。日常的なケアとして、汗や水に濡れた後はきちんと拭き取る、磁気を帯びやすい場所に置かない、強い衝撃を与えないなど、基本的な注意事項を守ることも重要になります。

修理先には正規メーカーや家電量販店、そして時計修理専門店などさまざまな選択肢がありますが、技術力、アフターサポート、料金の透明性、納期など、複数の観点から総合的に判断することが大切です。

特に、高級時計であるタグホイヤーは、安さだけで判断するのではなく、確かな技術を持った業者に依頼することで、長く愛用することができます。

私たち「はらじゅく時計宝石修理研究所」では、60年以上の実績や国家資格保持者・熟練職人の技術力、そして多店舗展開によるアクセスの良さなど、さまざまな強みを活かしながら、タグホイヤーをはじめとする多くの時計の修理を承っています。

「大切な時計を長く愛用したい」「他店で断られてしまった故障をなんとかしてほしい」など、お困りの際はぜひ一度ご相談ください。あなたのタグホイヤーを最高の状態でお使いいただけるよう、心を込めてサポートいたします。
» はらじゅく時計宝石修理研究所の詳細へ

 この記事を書いた人        

⚪︎⚪︎のアバター 天野 一啓 はらじゅく時計宝石修理研究所 店長

2018年4月に時計宝石修理研究所へ入社。現在は「はらじゅく時計宝石修理研究所」の店長として、店舗運営と接客、修理対応を担う。厚生労働省認定の国家時計修理技能士資格を取得し、大阪府から時計技能最高優秀賞を受賞。

お客様の大切な想い出が詰まった時計やジュエリーに向き合い、安心して預けられる存在を目指す。スイスの老舗時計工具メーカー・BERGEON(ベルジョン)とのコンセプトショップも展開し、時計修理の魅力発信にも注力。

目次