エルメスの時計修理の費用と依頼先選び

エルメスの時計はデザイン性が高く、世代を超えて愛用したい逸品です。しかし、使い続けるためには定期的なエルメスの時計修理が欠かせません。直営店での修理も可能ですが、その値段は高額になりがちです。また、ベルトの交換やオーバーホールなど修理内容は多岐にわたり、「いくら費用がかかるのか?」「東京で信頼できるお店はどこか?」と悩む方も多いでしょう。この記事では、エルメスの時計修理に関する様々な疑問にお答えし、最適な依頼先を見つけるためのポイントを解説します。
東京・渋谷エリアで修理をお考えなら、JR原宿駅から徒歩1分とアクセス抜群の「はらじゅく時計宝石修理研究所」にご相談ください。国家資格を持つ修理技能士が、あなたの愛用の時計を丁寧に診断し、最適なメンテナンスをご提案します。他店で断られた修理にも対応可能な場合がありますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
この記事でわかること
- エルメスの時計修理にかかる費用の目安
- 直営店と修理専門店のメリット・デメリット
- オーバーホールや電池交換の適切なタイミング
- 東京で信頼できる修理店の選び方
エルメスの時計修理の主な内容

- 定期的なオーバーホール
- 電池交換のタイミング
- ベルトの交換や調整は可能?
- 直営店の値段と修理費用
- 費用はいくらかかる?
定期的なオーバーホール
オーバーホールは、時計の「分解掃除」を指す最も重要なメンテナンスです。エルメスの時計を長く愛用するためには、この作業が欠かせません。
時計は数多くの精密な部品で構成されており、内部では部品同士の摩擦を抑えるために潤滑油が使われています。この潤滑油は時間とともに劣化・蒸発するため、放置すると部品が摩耗し、やがては時計の停止や重大な故障につながるのです。
オーバーホールの主な目的
時計を部品単位まで分解し、専用の機械で洗浄します。その後、古い潤滑油を取り除き、新しい油を注しながら正確に組み上げ、精度を調整します。これにより、時計の寿命を延ばし、新品に近い性能を取り戻すことができます。
オーバーホールの推奨頻度は、時計の駆動方式によって異なります。
- 機械式(自動巻き・手巻き): 3〜5年に1回
- クォーツ式(電池式): 4〜6年に1回
クォーツ式は機械式ほど頻繁ではありませんが、潤滑油は同様に使用されているため、定期的なオーバーホールが必要です。「まだ動いているから大丈夫」と過信せず、推奨される周期でメンテナンスを行うことが、結果的に修理費用を抑えることにもつながります。
電池交換のタイミング
エルメスの時計で人気の「Hウォッチ」や「クリッパー」などは、クォーツ式(電池式)モデルが主流です。クォーツ時計は電池が動力源であるため、約2〜3年に1回の電池交換が必要となります。
電池が切れた時計をそのまま放置することは、非常に危険です。
電池切れ放置のリスク
切れた電池を長期間放置すると、電池から電解液が漏れ出す「液漏れ」が発生する可能性があります。この液体が時計内部の精密な電子回路に付着すると、回路が腐食し、動作不良を引き起こします。最悪の場合、ムーブメント(機械部分)全体の交換が必要となり、オーバーホールよりも高額な修理費用がかかるケースも少なくありません。
時計が止まったら、それは電池交換のサインです。できるだけ速やかに専門店へ持ち込み、電池交換を依頼するようにしてください。
ベルトの交換や調整は可能?
エルメスといえば、上質なレザーストラップ(革ベルト)を思い浮かべる方も多いでしょう。このベルトの交換や調整も、もちろん可能です。
革ベルトの交換
革ベルトは消耗品であり、汗や皮脂、摩擦によって徐々に劣化します。特に夏場は汗を吸いやすく、寿命が短くなる傾向があります。一般的に革ベルトの寿命は1〜3年程度とされています。
交換には、直営店で純正ベルトを注文する方法と、修理専門店で代替ベルトやオーダーメイドベルトを選ぶ方法があります。
純正ベルトは高額ですが、時計のデザインと完全に一致する安心感があります。一方、修理専門店では、純正品に近いデザインの高品質な代替ベルトや、好みの色・素材を選べるオーダーメイドストラップを、純正品よりもリーズナブルな価格で提供している場合があります。
金属ブレスレットの調整
金属製のブレスレット(ベルト)の場合、「コマ」と呼ばれるパーツを抜き差しすることで長さの調整(コマ詰め・コマ足し)が可能です。購入店や修理専門店で対応してもらえます。
直営店の値段と修理費用
エルメスの時計修理を直営店(メーカー)に依頼することは、「正規修理」と呼ばれます。その最大のメリットと、考慮すべき点を見ていきましょう。
直営店修理のメリット
- 絶対的な安心感
メーカーの専門教育を受けた技術者が、純正部品のみを使用して修理を行います。品質は最も信頼できると言えます。 - パーツ交換の確実性
文字盤や針、リューズなど、エルメス独自の特殊な部品が必要になった場合でも、確実に純正品で交換が可能です。
直営店修理のデメリット
- 値段(費用)が高額
修理専門店と比較して、費用は高額になる傾向があります。例えば、クォーツのオーバーホール(コンプリートサービス)であっても、数万円以上の基本料金がかかることが一般的です。 - 修理期間が長い
見積もりから修理完了まで、数週間から数ヶ月単位の時間がかかるケースが多くなります。 - 受付不可のケース
非常に古いアンティークモデルや、過去に他店で修理された時計は、正規修理の受付を断られる場合があります。
品質と安心感を最優先する場合には直営店が適していますが、費用や納期を重視する場合は、他の選択肢を検討する必要があります。
費用はいくらかかる?
では、エルメスの時計修理には具体的にいくらくらいの費用がかかるのでしょうか。直営店と修理専門店の料金目安を比較してみましょう。
「いくら?」というのは、修理に出す上で最も気になるポイントですよね。あくまで目安ですが、一般的な相場観を掴んでおきましょう。
| 修理内容 | 直営店(メーカー)の目安 | 修理専門店の目安 |
|---|---|---|
| 電池交換 | ¥8000 ~ ¥15,000程度 | ¥3,000 ~ ¥7,000程度 |
| オーバーホール(クォーツ) | ¥35,000 ~ | ¥22,000 ~ ¥66,000程度 |
| オーバーホール(自動巻き) | ¥60,000 ~ | ¥27,000 ~ ¥75,000程度 |
| 外装研磨(ポリッシュ) | ¥30,000 ~(OHとセットの場合あり) | ¥11,000 ~ ¥45,000程度 |
| 革ベルト交換(純正) | ¥30,000 ~ ¥60,000程度 | 要見積もり |
| 革ベルト交換(社外品) | (対応なし) | ¥5,000 ~ ¥20,000程度 |
ご注意ください
上記の表はあくまで基本料金の目安です。
ムーブメントの状態(例:回路の故障、部品の摩耗)によっては、別途パーツ交換費用が追加されます。正確な費用は、必ず見積もりを取得して確認してください。
このように、修理専門店を利用することで、修理費用を大幅に抑えられる可能性があります。
東京・渋谷エリアで修理をお考えなら、JR原宿駅から徒歩1分とアクセス抜群の「はらじゅく時計宝石修理研究所」にご相談ください。国家資格を持つ修理技能士が、あなたの愛用の時計を丁寧に診断し、最適なメンテナンスをご提案します。他店で断られた修理にも対応可能な場合がありますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
エルメスの時計修理の依頼先選び

- メーカーと修理専門店の違い
- 修理専門店のメリットとは
- 東京で探すおすすめの修理店
- 実績豊富な店舗を選ぶ
- エルメス 時計修理は研究所へ
メーカーと修理専門店の違い
エルメスの時計修理の依頼先は、大きく分けて「メーカー(直営店)」と「修理専門店」の2択です。どちらを選ぶかは、何を優先するかによって決まります。
「安心感」を最優先し、費用や納期に余裕があるならメーカー(直営店)。
「費用」や「納期」を重視し、信頼できる技術者に任せたいなら修理専門店。
このように考えると分かりやすいかもしれません。
メーカー修理は、前述の通り、高価格・長納期ながらも絶対的な品質保証が魅力です。一方で、修理専門店は、メーカーよりも安価かつ迅速に修理を完了できる可能性が高いのが特徴です。
修理専門店のメリットとは
メーカー以外の修理専門店に依頼するメリットは、主に以下の3点です。
メリット1:費用の安さ
最大のメリットは、メーカー正規料金の30%〜60%程度の費用でオーバーホールが可能な場合があることです。これは、専門店がメーカー(ブランド)の看板料や大規模な受付体制にかかるコストを削減できるためです。
メリット2:納期の早さ
多くの修理専門店は自社工房を持っており、技術者と直接やり取りができます。そのため、見積もりから修理完了までのプロセスが迅速です。
メリット3:柔軟な対応力
メーカーで修理を断られてしまった古いアンティークモデルや、並行輸入品、他店で修理歴のある時計でも、修理専門店であれば受け付けてくれるケースが多くあります。また、ベルトのカスタムオーダーなど、細かい要望に応えてくれる柔軟性も魅力です。
修理専門店のデメリットとして、店舗によって技術力に差がある点が挙げられます。そのため、どの店を選ぶかが非常に重要になります。
東京で探すおすすめの修理店
時計修理の需要が高い東京には、数多くの修理専門店が存在します。特に銀座、新宿、上野、御徒町といったエリアは激戦区であり、優良店も多い反面、どこを選べば良いか迷ってしまうでしょう。
東京で修理店を探す際は、単に「家から近い」「値段が一番安い」という理由だけで選ぶのは危険です。次の項目で解説する「実績」を必ず確認してください。
実績豊富な店舗を選ぶ
信頼できる修理専門店を見極めるために、以下のポイントをチェックしましょう。
確認すべき3つのポイント
- 資格を持った技術者の在籍
「時計修理技能士」という国家資格があり、特に1級は最高難易度とされています。1級時計修理技能士が在籍している店舗は、高い技術力の証となります。 - 年間修理実績とブランド対応力
年間の修理件数が多い(例:年間数千件〜数万件)店舗は、それだけ多くの経験とノウハウが蓄積されています。また、エルメスを含む多様な高級ブランドの修理実績が公開されているかを確認しましょう。 - 修理後の保証期間
優良な専門店は、オーバーホール後に1年間の修理保証を付けていることが一般的です。保証期間が極端に短い、または保証がない店舗は避けるべきです。
エルメスの時計修理は修理専門店へ
エルメスの時計修理は、確かな技術力と実績を持つ専門店に任せたいものです。本記事で解説したポイントをまとめます。
- エルメスの時計は定期的なメンテナンスが必須
- 機械式は3~5年、クォーツ式は4~6年でオーバーホールを推奨
- 電池交換は2~3年が目安
- 電池切れの放置は液漏れによる高額修理のリスクあり
- ベルト交換は革・金属ともに可能
- 修理依頼先は直営店(メーカー)か修理専門店の2択
- 直営店の値段は高額な傾向にある
- 直営店は絶対的な安心感と純正部品がメリット
- 修理専門店は費用と納期(スピード)が最大のメリット
- 専門店はヴィンテージモデルなど柔軟な対応が期待できる
- 東京で店を選ぶ際は価格だけでなく技術力を見極める
- 「時計修理技能士」の在籍は信頼の証
- 年間修理実績や保証期間の有無も必ず確認する
- エルメスの時計修理の依頼先選びは慎重に行う
東京・渋谷エリアで修理をお考えなら、JR原宿駅から徒歩1分とアクセス抜群の「はらじゅく時計宝石修理研究所」にご相談ください。国家資格を持つ修理技能士が、あなたの愛用の時計を丁寧に診断し、最適なメンテナンスをご提案します。他店で断られた修理にも対応可能な場合がありますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
