ロレックスが止まった?修理前に知るべき原因と対処法

愛用しているロレックスが止まった時、多くの方が「故障かもしれない」と不安になるでしょう。ロレックスの修理が必要だと感じても、自動巻きがすぐ止まる原因や、つけてないと止まる理由が分からないことも少なくありません。また、自動巻きが何日で止まるのか、正しいゼンマイの巻き方はどうするのか、そしてゼンマイの巻きすぎは問題ないのか、といった疑問も浮かびます。この記事では、ロレックスが止まった時の原因をセルフチェックで切り分ける方法から、専門的な修理が必要なケースまでを詳しく解説します。
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この記事でわかること
- ロレックスの自動巻きが止まる主な原因
- ご自身でできるゼンマイの正しい巻き方と注意点
- 専門的な修理が必要となる故障のサイン
- 止まったロレックスの修理を依頼する際のポイント
ロレックスが止まった?修理の前に確認すべきこと
- 自動巻きは何日で止まるのか
- つけてないと止まるのはなぜ?
- ロレックスが止まった時に試すこと
- 正しいゼンマイの巻き方と手順
- ゼンマイの巻きすぎは故障のリスク
- 巻き上げても自動巻きがすぐ止まる場合
自動巻きは何日で止まるのか
ロレックスの自動巻き時計が止まるのは、必ずしも故障が原因ではありません。多くの場合、パワーリザーブが切れているだけです。パワーリザーブとは、ゼンマイが完全に巻き上げられた状態から、時計が動き続ける時間を示します。
この持続時間はモデルに搭載されているムーブメントによって異なりますが、現行モデルの多くは約48時間から70時間程度のパワーリザーブを備えています。つまり、時計を腕から外して2日から3日ほど経過すると、自然に止まる仕組みです。これは機械式時計として正常な動作であり、故障ではありませんのでご安心ください。
つけてないと止まるのはなぜ?
ロレックスの「自動巻き」は、着用者の腕の動きを動力に変えてゼンマイを巻き上げる仕組みです。時計内部には「ローター」と呼ばれる半月状の部品があり、腕の日常的な動きでこのローターが回転します。この回転エネルギーが歯車を通じて香箱(こうばこ)に伝わり、中にあるゼンマイが巻き上げられるのです。
そのため、時計を着用していない状態ではローターが回転せず、ゼンマイも巻き上げられません。蓄えられていたパワーリザーブを全て使い切ると、時計は静かに停止します。この「つけてないと止まる」という現象は、自動巻き時計の基本的な特性です。
手巻きと自動巻きの違い
機械式時計には、リューズを使って手でゼンマイを巻く「手巻き式」と、腕の動きで自動的に巻かれる「自動巻き式」があります。ロレックスの現行モデルは、そのほとんどが自動巻き式を採用しており、日常的に使用していれば止まる心配はほとんどありません。
ロレックスが止まった時に試すこと
お持ちのロレックスが止まってしまった場合、まず最初に試すべきことは手動でのゼンマイの巻き上げです。前述の通り、単にパワーリザーブが切れただけの可能性が非常に高いからです。慌てて修理に出す前に、まずはリューズを操作してゼンマイを巻いてみましょう。
ゼンマイを巻いても時計が全く動かない、あるいは異音や違和感がある場合は、内部機構に問題がある可能性があります。しかし、多くの場合、手動で巻き上げることで再び時を刻み始めます。次の項目で、誰でもできる正しい巻き方を詳しく解説します。
正しいゼンマイの巻き方と手順
ロレックスのゼンマイを安全に巻き上げるには、正しい手順を踏むことが大切です。誤った操作は故障の原因にもなりかねませんので、以下の手順に従って慎重に行ってください。
ゼンマイを手動で巻き上げる手順
- 時計を腕から外す
リューズを操作する際は、必ず時計を腕から外しましょう。着用したまま操作すると、リューズの軸(巻き芯)に不要な力がかかり、曲がりや折れの原因となります。 - リューズのロックを解除する
ロレックスのリューズは、防水性を高めるためにねじ込み式になっています。まず、リューズを反時計回り(6時方向)に回して、ねじ込みを解除してください。ポンと少し飛び出す感触があればOKです。 - ゼンマイを巻き上げる
ロックが解除された状態で、リューズを時計回り(12時方向)にゆっくりと回します。この時、「ジリジリ」という感触と共にゼンマイが巻き上がります。完全に止まっている状態からは、30回から40回ほど巻くのが目安です。 - リューズをねじ込んでロックする
巻き上げが終わったら、リューズをケース側に軽く押し込みながら、時計回りに回して再びねじ込みます。防水・防塵性能を保つために、最後まできちんと締め込むことが非常に重要です。
この手順で、止まっていたロレックスは再び動き出すはずです。もし動き出さない場合は、軽く時計を振ってみると秒針が動き始めることがあります。
ゼンマイの巻きすぎは故障のリスク
「ゼンマイを巻きすぎると切れるのではないか」と心配される方もいますが、現在のロレックスには巻き上げ過ぎを防止するスリップ機能が搭載されています。ゼンマイが完全に巻き上がると、それ以上の力がかかっても機構が空転し、ゼンマイが切れるのを防いでくれるのです。
そのため、理論上は巻きすぎる心配はありません。しかし、巻き止まりの感触がないからといって、必要以上に力を込めてリューズを回し続けるのは避けるべきです。
過度な巻き上げの注意点
スリップ機能があるとはいえ、無理な操作はリューズや内部の歯車に負担をかけ、摩耗を早める原因になり得ます。巻き上げる際は、指先で優しく回し、特に抵抗が強くなるような感触があれば、それ以上巻くのはやめましょう。「優しく、ゆっくり」が基本です。
巻き上げても自動巻きがすぐ止まる場合
手動でゼンマイを十分に巻き上げたにもかかわらず、数時間や半日といった短い時間で時計が止まってしまう場合は、注意が必要です。この症状は、単なるパワーリザーブ切れではなく、内部の機械に何らかの問題を抱えているサインである可能性が高いと考えられます。
例えば、自動巻き機構のローターや歯車がうまく機能しておらず、着用していてもゼンマイが十分に巻き上げられていない状態かもしれません。あるいは、内部の油が劣化して抵抗が増し、ゼンマイの力を効率よく使えていないことも考えられます。このような場合は、専門家による点検と修理が必要です。
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改善しないロレックスが止まった問題は修理を
- 内部の油切れや部品の摩耗
- 磁気帯びによる動作不良の可能性
- 衝撃や水分の侵入も大きな原因
- まとめ:ロレックスが止まった時の修理相談
内部の油切れや部品の摩耗
ゼンマイを巻いても動きが持続しない、あるいは精度が安定しない場合、最も一般的な原因がムーブメント内部の潤滑油の劣化や油切れです。機械式時計は、数百もの細かい部品が複雑に連携して動いており、歯車の軸などには摩擦を軽減するための潤滑油が注油されています。
この油は時間と共に劣化・乾燥・凝固し、部品同士の摩擦抵抗を増大させます。結果として、ゼンマイの力がうまく伝わらなくなり、時計が止まったり、動きが不安定になったりするのです。また、油が切れた状態で使い続けると、歯車などの部品が異常摩耗し、より深刻な故障につながるため、定期的なオーバーホール(分解掃除)による注油が不可欠です。
磁気帯びによる動作不良の可能性
現代生活に潜む意外な原因が「磁気帯び」です。スマートフォン、パソコン、タブレット、バッグの留め具など、私たちの身の回りには強い磁気を発する製品が多く存在します。
機械式時計の心臓部であるテンプの「ヒゲゼンマイ」は、非常に細く精密な金属部品であり、磁気の影響を受けると部品同士がくっついたり、正常な伸縮運動ができなくなったりします。これにより、時計が大幅に進んだり、遅れたり、場合によっては完全に止まってしまうこともあります。一度磁気を帯びてしまうと、自然には抜けません。この場合は、専用の機械による「磁気抜き」という処置が必要です。
衝撃や水分の侵入も大きな原因
時計を落としたり、どこかに強くぶつけたりした際の物理的な衝撃も、時計が止まる直接的な原因となります。内部の精密な部品が破損したり、歯車が外れたり、テンプの軸が折れたりすることがあるからです。外装に目立つ傷がなくても、内部にダメージが及んでいるケースは少なくありません。
水分の侵入は緊急事態
もう一つ、非常に危険なのが水分の侵入です。リューズの締め忘れや、パッキンの経年劣化によって防水性が損なわれると、内部に湿気や水が入り込みます。水分はムーブメントの部品を錆びさせ、文字盤や針を腐食させる最悪のトラブルを引き起こします。もし文字盤の内側が曇るなどの症状が見られたら、一刻も早く専門の修理店に相談してください。放置すると修理不可能な状態になる恐れもあります。
まとめ:ロレックスが止まった時の修理相談
ロレックスが止まってしまった際の、原因と対処法について解説しました。ご自身の時計の状態を正しく把握し、適切な対応を取るためにお役立てください。
- ロレックスが止まる主な原因はパワーリザーブ切れ
- 自動巻き時計は着用しないと2〜3日で止まるのが正常
- 止まった時はまず腕から外し、リューズで30〜40回手動で巻いてみる
- 現行モデルにはゼンマイの巻きすぎを防ぐ機能がある
- 無理な力での巻き上げはリューズや内部部品の負担になる
- 巻いてもすぐに止まる場合は自動巻き機構の不具合が疑われる
- 数年に一度のオーバーホールは油切れによる摩耗を防ぐ
- 潤滑油の劣化は時計が止まる大きな原因の一つ
- スマホやPCの近くに置くと「磁気帯び」で止まることがある
- 磁気帯びは専門の機械での「磁気抜き」が必要
- 落下などの強い衝撃は内部部品を破損させる
- リューズの締め忘れによる水分の侵入は致命的な故障に繋がる
- 文字盤の曇りは水没のサインであり緊急の対応が求められる
- セルフチェックで改善しない場合は速やかに専門家へ相談する
- 定期的なメンテナンスがロレックスを長く使う秘訣
東京・渋谷エリアで修理をお考えなら、JR原宿駅から徒歩1分とアクセス抜群の「はらじゅく時計宝石修理研究所」にご相談ください。国家資格を持つ修理技能士が、あなたの愛用の時計を丁寧に診断し、最適なメンテナンスをご提案します。他店で断られた修理にも対応可能な場合がありますので、まずはお気軽にお問い合わせください。