ベーリング時計の電池交換ガイド!費用や店舗も解説

愛用のベーリング腕時計が止まった時、ベーリングの時計は壊れやすいのではと不安になりますよね。ベーリングの時計の電池交換を考えた際、自分で作業すべきか、信頼できる時計修理店舗に任せるべきか、またその費用はいくらかかるのか、多くの方が悩むポイントです。特にソーラー電池交換のタイミングや、ベルト調整、ベルト交換方法についても気になるところでしょう。この記事では、ベーリングの時計が止まった際の具体的な対処法から、電池交換の選択肢、費用、そしておすすめの修理店まで、あなたの疑問をすべて解決します。

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この記事でわかること

  • ベーリングの腕時計が止まる主な原因と対処法
  • 自分で電池交換を行う際の具体的な手順と注意点
  • 正規店や修理専門店に依頼した場合の費用相場と比較
  • 電池交換と合わせて行いたいベルトのメンテナンス方法
目次

ベーリング時計の電池交換が必要な原因と対処法

  • ベーリングの時計が止まった時の原因
  • 腕時計は壊れやすいという評判は本当か
  • ベーリング時計の電池交換を自分でする方法
  • ソーラー電池交換の必要性とタイミング
  • 電池交換と一緒にしたいベルト調整

ベーリングの時計が止まった時の原因

ベーリングの時計が動かなくなった際、最も一般的で最初に考えられる原因は電池切れです。クォーツ式の腕時計は電池を動力源としており、製品によって差はありますが、一般的に電池の寿命は2〜3年程度とされています。特に、購入時に時計に入っている電池は、工場出荷時に動作確認用として入れられたモニター用電池であることが多く、通常の電池よりも早く消耗する場合があります。

時計が止まる前のサインとして、秒針が2秒または4秒ごとにジャンプするように動く「EOL(End of Life)機能」が搭載されているモデルもあります。この症状が見られたら、電池残量が残りわずかであるため、早めの電池交換をおすすめします。

電池切れの放置は故障のリスクを高めます

電池が切れた状態で長期間放置すると、電池内部から液体が漏れ出す「液漏れ」が発生することがあります。この液体が時計内部の精密な機械(ムーブメント)に付着すると、回路がショートしたり、部品が錆びたりして、重大な故障につながる可能性があります。その場合、単なる電池交換では済まなくなり、高額な修理費用が必要になることもあるため注意が必要です。

電池を交換しても動かない場合は、磁気の影響による「磁気帯び」や、内部の油切れ、部品の摩耗といった機械的な不具合の可能性も考えられます。これらの場合は、専門家による診断と修理が必要となります。

腕時計は壊れやすいという評判は本当か

「ベーリングの腕時計はデザイン性が高い分、壊れやすいのではないか」という懸念を持つ方もいるかもしれませんが、実際にはその逆で、ベーリングは素材の品質と耐久性に非常にこだわっているブランドです。

多くのモデルで風防(文字盤のガラス部分)にサファイアガラスを採用しています。サファイアガラスは、ダイヤモンドに次ぐ硬度を誇り、日常生活で起こりうる擦り傷などに対して非常に強い耐性を持っています。これにより、長く使用してもクリアな視認性を保つことが可能です。

また、時計のケース本体には、高品質なステンレススチール(316L)や、軽量で金属アレルギーを起こしにくいチタン、傷に強いハイテクセラミックといった、耐久性の高い素材が惜しみなく使用されています。デザインのミニマリズムも、複雑な機構を持つ時計と比較して物理的な故障リスクを低減させる一因となっています。

長期間愛用するためには適切なケアが不可欠

ただし、どれだけ高品質な素材で作られていても、精密機器であることに変わりはありません。強い衝撃を与えたり、電池が切れたまま放置したり、リューズが完全に閉まっていない状態で水に触れたりすると、故障の原因となります。定期的なメンテナンスと丁寧な取り扱いが、時計の寿命を延ばす鍵となります。

ベーリング時計の電池交換を自分でする方法

ベーリング時計の電池交換を自分で行うことは、費用を節約できる魅力的な選択肢ですが、作業にはリスクが伴うことを十分に理解しておく必要があります。作業に失敗すると、時計に傷を付けたり、内部の機械を破損させたり、防水性能を損なったりする可能性があるため、慎重に行う必要があります。

特にご自身での作業はメーカー保証の対象外となることがほとんどです。少しでも不安を感じる場合は、プロの修理店に依頼することをおすすめします。

必要な工具

  • 裏蓋オープナー:時計の裏蓋の形状に合ったもの(こじ開けタイプやスクリューバックタイプなど)
  • 精密ドライバー:電池を固定している金具などを外す際に使用
  • 非磁性ピンセット:電池や小さな部品を扱う際に使用
  • 新しい電池:お使いのモデルに対応した正しい型番のもの

作業手順の概要

  1. 裏蓋を開ける:時計を傷つけないよう、保護用の布などを敷いた上で、裏蓋オープナーを使って慎重に裏蓋を開けます。
  2. 古い電池の取り外し:ムーブメントを覆っているスペーサー(プラスチックの部品など)があれば外し、ピンセットなどを使って電池を固定しているツメをゆっくりとずらして古い電池を取り出します。
  3. 新しい電池の挿入:新しい電池のプラス(+)とマイナス(-)の向きを確認し、ピンセットで正しくセットします。
  4. リセット作業と動作確認:モデルによっては、電池交換後にAC端子と電池のプラス側をショートさせるリセット作業が必要です。その後、秒針が正常に動き出すかを確認します。
  5. 裏蓋を閉める:防水性能を維持するためのゴムパッキンがずれたり、ゴミが付着したりしていないかを確認し、裏蓋を元通りにしっかりと閉めます。

これらの作業には細心の注意が求められます。特に裏蓋を閉める工程は、均等に力をかけないとパッキンを損傷し、防水性が失われる原因となるため、難しい作業の一つです。

ソーラー電池交換の必要性とタイミング

ベーリングのソーラーウォッチは、文字盤で受けた光を電気エネルギーに変換し、内蔵された二次電池(充電池)に蓄えて動く仕組みです。そのため、通常のクォーツ時計のような定期的な電池交換は必要ありません。しかし、この二次電池も消耗品であり、永久に使用できるわけではありません。

二次電池の寿命は、使用環境や充電の頻度によって異なりますが、一般的には7年〜10年程度が目安とされています。寿命が近づくと、以下のような兆候が現れることがあります。

  • 十分な時間、光に当てて充電してもすぐに止まる
  • 時計の動きが不安定になる、または時間が遅れる
  • 充電しても、以前より格段に早く充電切れのサイン(秒針の2秒運針など)が出る

これらの症状が見られたら、二次電池の交換時期のサインです。ソーラー時計の二次電池交換は、通常の電池交換よりも専門的な知識と技術を要します。内部の構造が複雑なため、ご自身での交換は故障のリスクが非常に高くなります。

ソーラー時計の電池交換は必ず専門店へ

二次電池の交換作業は、時計のムーブメント(内部機械)に直接触れるデリケートな作業です。誤った手順で作業を行うと、充電機能や時計そのものを破損させてしまう可能性があります。ソーラー時計の電池交換は、必ず信頼できる時計修理の専門店に依頼してください。

電池交換と一緒にしたいベルト調整

腕時計を快適に使用するためには、ベルトのサイズが手首に合っていることが非常に重要です。サイズが緩すぎると時計が手首で回転してしまい、ぶつけて傷を付ける原因になります。逆にきつすぎると、血行を妨げたり、着け心地が悪くなったりします。電池交換で修理店に時計を持ち込む際には、ベルト調整も一緒に依頼する絶好の機会です。

特にベーリングの時計に多く採用されているメッシュタイプのベルトは、バックルの位置をスライドさせることでミリ単位での微調整が可能です。

メッシュベルトの調整方法

少しのコツで自分でも調整が可能です。

  1. バックルの留め具部分にある、長方形のプレート状のパーツを探します。
  2. そのパーツの溝に、マイナスドライバーや専用工具の先端を差し込み、てこの原理で持ち上げてロックを解除します。
  3. ロックが外れると、バックル全体をベルト上で自由にスライドできるようになります。
  4. ご自身の腕に合う最適な位置にバックルを移動させます。
  5. 位置が決まったら、持ち上げたプレートを「カチッ」と音がするまでしっかりと押し込み、再びロックします。

革ベルトの場合は、穴の位置が合わないこともあります。そのような場合、修理店で専用の工具を使って手首に合った位置に新しい穴をきれいに開けてもらうことも可能です。電池交換のついでにベルトのフィット感も見直してもらい、お気に入りの時計を最適な状態で使いましょう。

東京・渋谷エリアで修理をお考えなら、JR原宿駅から徒歩1分とアクセス抜群の「はらじゅく時計宝石修理研究所」にご相談ください。国家資格を持つ修理技能士が、あなたの愛用の時計を丁寧に診断し、最適なメンテナンスをご提案します。他店で断られた修理にも対応可能な場合がありますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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ベーリング時計の電池交換ができる店舗と費用

  • 時計修理店舗に依頼するメリット
  • 電池交換にかかる具体的な費用
  • 簡単なベルト交換方法も解説
  • 依頼先を選ぶ際のポイント

時計修理店舗に依頼するメリット

ベーリングの時計の電池交換を自分で行うのではなく、専門の時計修理店舗に依頼することには、多くの重要なメリットがあります。

最大の利点は、時計修理のプロフェッショナルによる確実な作業が受けられることです。時計修理技能士などの資格を持つ技術者は、時計の構造を熟知しており、モデルごとに異なる裏蓋の開閉方法や内部構造に適切に対応できます。これにより、作業中に時計を傷つけたり、内部のデリケートな部品を破損させたりするリスクを回避できます。

また、防水機能を持つ時計にとって不可欠な防水性能の維持も大きなメリットです。店舗では電池交換時に裏蓋のパッキン(ゴム製のリング)の状態を確認し、必要であれば交換してくれます。さらに、専用の機器を用いて防水テストを行うことで、交換後も安心して時計を使用できます。

内部の状態チェックとアフターサービス

電池交換の際には、時計内部の状態も点検してもらえます。万が一、電池の液漏れの兆候や部品の摩耗など、他の不具合が発見された場合、早期に対処することで将来的な高額な修理を防ぐことにも繋がります。加えて、多くの修理店では作業後の保証が付いているため、万が一交換後に不具合が生じた場合でも安心です。

費用はかかりますが、これらのメリットを考慮すると、大切な時計を長く、そして安全に使用し続けるためには、専門の時計修理店舗への依頼が最も賢明な選択といえるでしょう。

電池交換にかかる具体的な費用

ベーリングの時計の電池交換にかかる費用は、依頼する店舗の形態によって大きく異なります。それぞれのメリット・デメリットと合わせて、一般的な費用相場を以下の表にまとめました。

依頼先 費用相場(税込) メリット デメリット
正規サービスセンター

約4,000円~11,000円

メーカー基準の作業で安心感が最も高い、純正パーツを使用 費用が高めで、時間がかかることが多い
時計修理専門店 約2,000円~8,000円 専門技術者がいる、比較的スピーディー、費用が抑えられる 店舗によって技術力に差がある可能性がある
家電量販店・ホームセンター 約1,500円~3,000円 アクセスしやすく手軽に依頼できる 複雑なモデルは預かり修理になる場合がある

正規サービスセンターは、メーカーの基準に沿った最も信頼性の高いサービスを受けられますが、その分費用が高く、時計を預ける期間も長くなる傾向があります。一方、時計修理専門店は、専門の技術者が在籍しながらも、比較的リーズナブルな価格で迅速に対応してくれるため、コストと品質のバランスが取れた選択肢と言えます。

防水テストの費用

防水機能が付いている時計の場合、上記の基本料金に加えて防水テストの費用が別途必要になることが一般的です。防水テストの費用相場は、4,000円~6,000円程度です。防水性能を維持するためにも、電池交換と合わせて実施することをおすすめします。

簡単なベルト交換方法も解説

腕時計のベルトは、時計全体の印象を大きく左右する重要なパーツです。気分やファッションに合わせてベルトを交換することで、一つの時計で様々な表情を楽しむことができます。ベーリングの時計のベルト交換は、専用の工具さえあれば比較的簡単に行うことができます。

必要な工具

  • バネ棒外し:ベルトと時計本体を繋いでいる「バネ棒」を外すための専用工具です。先端がY字型になっています。

ベルト交換の手順

  1. 現在のベルトを外す:
    時計本体とベルトの付け根部分(ラグ)を裏側から見ます。ラグとベルトの隙間にバネ棒外しのY字型の先端を差し込み、バネ棒の溝に引っ掛けます。そのままバネ棒を内側に押し込むようにすると、バネが縮んでラグの穴から外れます。片方が外れたら、もう片方も同様に外します。
  2. 新しいベルトにバネ棒を入れる:
    取り外したバネ棒を、新しいベルトの取り付け穴に通します。
  3. 新しいベルトを取り付ける:
    まず、バネ棒の片方の先端をラグの穴に差し込みます。次に、もう片方の先端をバネ棒外しで縮めながら、ゆっくりとラグの間に滑り込ませ、反対側の穴に「カチッ」と音がするようにはめ込みます。
  4. 固定の確認:
    取り付け後、ベルトを軽く引っ張ってみて、バネ棒が両側の穴にしっかりと固定されていることを確認してください。この確認を怠ると、使用中に時計が落下する原因になるため非常に重要です。

最初は少し難しく感じるかもしれませんが、慣れれば数分で交換できるようになります。お気に入りのベルトを見つけて、自分だけのカスタマイズを楽しんでみてはいかがでしょうか。

依頼先を選ぶ際のポイント

ベーリングの時計の電池交換や修理を依頼する際には、どこに任せるかが非常に重要です。後悔しないために、以下のポイントを参考にして信頼できる依頼先を選びましょう。

第一に、時計修理の専門知識と実績があるかを確認することが大切です。ウェブサイトなどで「時計修理技能士」という国家資格を持つ技術者が在籍しているかをチェックするのは、技術力を判断する上での一つの良い指標となります。また、ブランドごとの修理実績が豊富に掲載されている店舗は、それだけ多くの経験を積んでいる証拠です。

第二に、料金体系が明確であることです。作業を始める前に、必ず見積もりを提示してくれる店舗を選びましょう。「基本料金」の他に、どのような作業で追加費用が発生する可能性があるのかを事前に丁寧に説明してくれる店舗は信頼できます。

カウンセリングも重要

時計の状態をしっかりと診断し、必要な作業内容やリスクについてきちんと説明してくれるかどうかも見極めるポイントです。こちらの質問に対して、専門用語を使わずに分かりやすく答えてくれるか、親身に相談に乗ってくれるかも確認しましょう。

これらのポイントを踏まえ、複数の店舗の情報を比較検討し、納得のいく一店を見つけることが、大切な時計を長く愛用するための鍵となります。

まとめ:

この記事では、ベーリングの腕時計の電池交換に関する様々な情報をお伝えしました。最後に、重要なポイントをリスト形式でまとめます。

  • ベーリングの時計が止まる主な原因は電池切れ
  • 電池切れの状態で放置すると液漏れにより故障のリスクが高まる
  • サファイアガラスや高品質な素材を使用しており壊れやすい訳ではない
  • 自分で電池交換も可能だが時計を傷つけるリスクや保証対象外になる可能性がある
  • ソーラーモデルの二次電池も約7年から10年で寿命を迎え交換が必要
  • ソーラー時計の電池交換は専門知識が必要なため専門店に依頼すべき
  • 電池交換の際にベルト調整を依頼すると着け心地が向上する
  • メッシュベルトは自分で簡単にサイズ調整が可能
  • 防水機能のあるモデルは防水テストの追加が推奨される
  • 依頼先は「時計修理技能士」の有無や料金の明確さで選ぶのが良い
  • 作業前に見積もりと作業内容の説明をしっかり受けることが重要

東京・渋谷エリアで修理をお考えなら、JR原宿駅から徒歩1分とアクセス抜群の「はらじゅく時計宝石修理研究所」にご相談ください。国家資格を持つ修理技能士が、あなたの愛用の時計を丁寧に診断し、最適なメンテナンスをご提案します。他店で断られた修理にも対応可能な場合がありますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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 この記事を書いた人        

⚪︎⚪︎のアバター 天野 一啓 はらじゅく時計宝石修理研究所 店長

2018年4月に時計宝石修理研究所へ入社。現在は「はらじゅく時計宝石修理研究所」の店長として、店舗運営と接客、修理対応を担う。厚生労働省認定の国家時計修理技能士資格を取得し、大阪府から時計技能最高優秀賞を受賞。

お客様の大切な想い出が詰まった時計やジュエリーに向き合い、安心して預けられる存在を目指す。スイスの老舗時計工具メーカー・BERGEON(ベルジョン)とのコンセプトショップも展開し、時計修理の魅力発信にも注力。

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