プラチナネックレス修理の値段は?切れたチェーンの直し方

大切にしていたプラチナネックレスが、ある日突然切れてしまったら、とてもショックですよね。その美しい輝きを失い、もう使えないのではないかと不安になるかもしれません。特に、プレゼントされたものや特別な思い入れのある品であれば、なおさらです。プラチナネックレスの修理について、切れたチェーンの修理や壊れた留め具の交換、例えばカニカンのような部品やその付近の直し方、さらには喜平ネックレスのような特殊なデザインの修復は可能なのか、そして何より値段はいくらかかるのか、多くの疑問が頭をよぎるでしょう。この記事では、そうしたお悩みを抱えるあなたのために、プラチナネックレス修理に関するあらゆる情報を網羅的に解説します。

東京・渋谷エリアで修理をお考えなら、JR原宿駅から徒歩1分とアクセス抜群の「はらじゅく時計宝石修理研究所」にご相談ください。国家資格を持つ修理技能士が、あなたの愛用の時計を丁寧に診断し、最適なメンテナンスをご提案します。他店で断られた修理にも対応可能な場合がありますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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この記事でわかること

  • プラチナネックレスの主な故障原因と修理方法
  • チェーン切れや留め具破損の修理料金の目安
  • 信頼できる修理専門店の選び方のポイント
  • 修理を依頼する前に知っておくべき注意点

目次

プラチナ ネックレス 修理|主な故障と原因

  • ネックレスが突然切れたときの対処法
  • 壊れやすいネックレスの留め具について
  • 留め具付近の丸カン外れは修理できる?
  • カニカンが故障した場合の交換費用
  • 特殊な喜平チェーンの修理は可能か
  • ネックレスのチェーン修理の基本的な流れ

ネックレスが突然切れたときの対処法

プラチナネックレスが切れる主な原因は、何かに引っ掛けてしまう物理的な衝撃や、長年の使用による金属疲労です。特に細いチェーンは、少しの力でも切れてしまうことがあります。

もしネックレスが切れてしまったら、まずは落ち着いて行動することが大切です。切れたチェーンの断面は鋭利になっている場合があるため、無理に自分で直そうとするのは避けましょう。ペンチなどを使うと、チェーンにさらに傷をつけたり、歪ませてしまったりする可能性があります。

最も重要なのは、切れたチェーンの両端と、もしあれば外れてしまったパーツを全て保管しておくことです。小さな部品は紛失しやすいため、ビニール袋などに入れて大切にまとめておきましょう。全ての部品が揃っている方が、修理がスムーズに進み、費用も抑えられる場合があります。

自分での修理はNG

市販の接着剤などで付けようとすると、修理箇所が変色したり、専門家による本来の修理ができなくなったりする恐れがあります。必ずそのままの状態でプロに相談してください。

壊れやすいネックレスの留め具について

ネックレスの故障でチェーン切れと同じくらい多いのが、留め具(クラスプ)の不具合です。毎日着脱を繰り返す留め具は、ネックレスの中でも特に消耗が激しい部分と言えます。

留め具には主に以下のような種類があります。

  • 引き輪(スプリングリング):最も一般的なタイプで、内部のバネが劣化して動きが鈍くなったり、閉じなくなったりすることがあります。
  • カニカン(ロブスタークラスプ):引き輪よりも丈夫ですが、こちらもレバー部分のバネが故障することがあります。
  • プレート:引き輪やカニカンを引っ掛ける板状のパーツです。接続部分の丸カンが開いて外れてしまうケースが多く見られます。

これらの留め具は、長年の使用による汗や皮脂の蓄積でバネが錆びてしまったり、金属が摩耗して強度が落ちたりすることで故障につながります。留め具の動きが悪い、外れやすいと感じたら、チェーンが切れてネックレスを紛失してしまう前に、早めに点検・修理を依頼することをおすすめします。

留め具付近の丸カン外れは修理できる?

「チェーンは切れていないのに、留め具が外れてしまった」というケースも少なくありません。この原因のほとんどは、留め具とチェーンを繋いでいる「丸カン」という小さなリング状のパーツが開いてしまうことにあります。

丸カンは、ネックレスに強い力がかかった際に、高価なチェーン本体が切れるのを防ぐために、あえて切れ目が入っている(溶接されていない)場合があります。そのため、不意に引っ張られたりすると、この部分が開いて留め具が外れてしまうのです。

もちろん、この修理は可能です。専門の修理店では、開いてしまった丸カンを元の位置に戻し、「レーザー溶接」という精密な技術で切れ目を完全に塞ぎます。これにより、以前よりも強度が増し、同じ箇所から外れにくくなります。修理費用も比較的安価で済むことが多い修理の一つです。

レーザー溶接は、熱の影響がごく僅かな範囲に限定されるため、宝石が付いているジュエリーや、繊細なデザインの修理にも適した最先端の技術です。

カニカンが故障した場合の交換費用

留め具の中でも比較的丈夫なカニカンですが、内部のバネが壊れてしまうと修理は難しく、部品ごと交換するのが一般的です。カニカンが閉じない、レバーが戻らないといった症状が出たら、交換のサインです。

交換費用は、カニカンの素材(プラチナ、ゴールドなど)と大きさによって変動します。プラチナ製のカニカンは、他の金属に比べて素材自体の価格が高いため、費用も高くなる傾向にあります。

具体的な費用は店舗やパーツの時価によって異なりますが、一般的には部品代と交換作業の工賃を合わせて5,000円から15,000円程度が目安となるでしょう。正確な料金を知るためには、修理店に実物を見せて見積もりを取るのが確実です。

特殊な喜平チェーンの修理は可能か

リングをひねって90度に押しつぶしたデザインが特徴の喜平(きへい)ネックレスは、その重厚感と美しい輝きで人気の高いチェーンです。密度が高く頑丈に見えますが、他のネックレスと同様に、強い力が加われば切れてしまうことがあります。

喜平チェーンの修理は、通常のあずきチェーンなどと比べて高度な技術を要します。なぜなら、切れたコマをただ溶接するだけでは、喜平特有の滑らかな連なりや平面が再現できないからです。修理の際には、切れた部分を溶接した後、全体のデザインと馴染むように、一つ一つのコマの形状を丁寧に整え、歪みなく仕上げる作業が必要になります。

そのため、店舗によっては修理を断られたり、高額な費用がかかったりする場合もあります。喜平ネックレスの修理は、経験豊富で高い技術力を持つ職人が在籍する、信頼できる専門店に依頼することが非常に重要です。

ネックレスのチェーン修理の基本的な流れ

専門の修理店にプラチナネックレスの修理を依頼した場合、一般的には以下のような流れで進められます。

  1. カウンセリングと見積もり
    まず、専門のスタッフがネックレスの状態を詳しく診断します。どこがどのように壊れているかを確認し、最適な修理方法を提案してくれます。この際に、修理にかかる費用と期間の明確な見積もりが提示されます。
  2. 修理作業
    見積もりに納得したら、実際の修理作業に入ります。チェーン切れの場合、主な作業は「ロー付け」と呼ばれる溶接作業です。職人が専用の機器(最新の店舗ではレーザー溶接機)を使い、切れた部分を精密に接合します。
  3. 仕上げ(研磨)
    溶接作業が終わると、修理した箇所が目立たないように、またネックレス全体の輝きを取り戻すために、表面を滑らかに研磨する「新品仕上げ」を行います。これにより、まるで新品のような美しい状態に蘇ります。
  4. 最終確認と引き渡し
    修理が完了したら、留め具の機能やチェーン全体の強度などを最終チェックし、お客様に引き渡されます。

この一連の流れの中で、特に重要なのが最初の「カウンセリング」です。どこまで綺麗に直したいか、予算はどれくらいかなど、自分の希望をしっかりと伝えることで、満足のいく修理につながりますよ。

東京・渋谷エリアで修理をお考えなら、JR原宿駅から徒歩1分とアクセス抜群の「はらじゅく時計宝石修理研究所」にご相談ください。国家資格を持つ修理技能士が、あなたの愛用の時計を丁寧に診断し、最適なメンテナンスをご提案します。他店で断られた修理にも対応可能な場合がありますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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プラチナ ネックレス 修理店の選び方と費用

  • 気になる修理の値段と料金相場
  • 失敗しない修理店の見極め方
  • 持ち込みで即日修理はできるのか

気になる修理の値段と料金相場

プラチナネックレスの修理を考える上で、最も気になるのが値段ではないでしょうか。修理費用は、故障の状況やネックレスのデザイン、依頼する店舗によって大きく異なります。ここでは、一般的な修理内容ごとの料金相場をまとめました。

修理内容 料金相場の目安(税込) 備考
チェーン切れ(ロー付け1箇所) ¥4,000 ~ ¥9,000 プラチナや特殊なチェーンは高くなる傾向があります。
丸カン交換・溶接 ¥3,300~ ¥5,500 パーツ代が別途かかる場合があります。
引き輪・カニカン交換 ¥6,000 ~ ¥15,000 素材(プラチナ)や大きさによって部品代が変動します。
新品仕上げ(クリーニング・研磨) ¥5,500 ~ ¥9,000 ネックレス全体の小傷やくすみを取り除きます。
喜平チェーンの修理 ¥8,000 ~ 複雑な修理のため、通常より高額になることがあります。

上記の料金はあくまで目安です。ホワイトゴールド製品の場合は再メッキ代、ブランド品や宝石が付いている場合は追加料金がかかることがあります。正確な料金は必ず事前に見積もりを確認しましょう。

失敗しない修理店の見極め方

大切なネックレスを預ける修理店選びは、値段の安さだけで決めるべきではありません。満足のいく仕上がりを得るために、以下のポイントを確認して、信頼できる店舗を見極めましょう。

① 専門の職人が在籍しているか

ジュエリー修理は非常に繊細な作業です。国家資格である「時計修理技能士」や、ジュエリーに関する専門知識を持つアドバイザーが在籍している店舗は、高い技術力と信頼性の証と言えます。公式サイトや店頭で、職人の経歴や資格情報を確認してみましょう。

② 最新の設備(レーザー溶接機など)を導入しているか

前述の通り、レーザー溶接機は、修理跡が綺麗で、熱によるダメージを最小限に抑えられるという大きなメリットがあります。この設備を導入しているかどうかは、修理の品質を左右する重要なポイントです。

③ 事前見積もりが明確で、説明が丁寧か

修理を依頼する前に、必ず明確な見積もりを提示してくれる店舗を選びましょう。また、なぜその修理方法が必要なのか、料金の内訳はどうなっているのかなど、こちらの疑問に対して専門用語を使わずに分かりやすく説明してくれるかどうかも、信頼できるお店の判断基準になります。

複数の店舗で見積もりを取り、料金だけでなく、対応の丁寧さや説明の分かりやすさを比較検討する「相見積もり」もおすすめです。

持ち込みで即日修理はできるのか

「明日使いたいのに、ネックレスが壊れてしまった!」という急なトラブルの場合、即日修理が可能かどうかは気になるところです。

結論から言うと、修理内容によっては即日対応が可能な場合もあります。例えば、丸カンが開いてしまっただけの簡単な修理であれば、工房が併設されている店舗などでは、数時間で対応してくれることがあります。

しかし、チェーンが複雑に切れてしまった場合や、交換用のパーツを取り寄せる必要がある場合、また店舗が混み合っている場合などは、即日修理は難しいでしょう。一般的には、修理には2週間から3週間程度の期間を見ておくのが無難です。お急ぎの場合は、まず店舗に電話で問い合わせて、修理したいネックレスの状態を伝え、即日対応が可能か確認してみることをお勧めします。

まとめ:

  • プラチナネックレスが切れる原因は衝撃や金属疲労
  • 切れた場合は部品を失くさず保管することが重要
  • 自己修理は状態を悪化させるため絶対に避ける
  • 留め具の故障は紛失につながる前に修理を検討する
  • 留め具付近の丸カン外れはレーザー溶接で綺麗に直せる
  • カニカンの故障は部品ごとの交換が基本となる
  • 喜平チェーンのような特殊なデザインも修理は可能
  • 修理店の選択は値段だけでなく技術力や設備も重視する
  • 国家資格保有者や専門アドバイザーの在籍は信頼の証
  • レーザー溶接機の有無は仕上がりの美しさを左右する
  • 修理費用は必ず事前に明確な見積もりを確認する
  • 簡単な修理なら即日対応可能な場合もある
  • 通常、修理期間は2週間から3週間が目安

東京・渋谷エリアで修理をお考えなら、JR原宿駅から徒歩1分とアクセス抜群の「はらじゅく時計宝石修理研究所」にご相談ください。国家資格を持つ修理技能士が、あなたの愛用の時計を丁寧に診断し、最適なメンテナンスをご提案します。他店で断られた修理にも対応可能な場合がありますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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 この記事を書いた人        

⚪︎⚪︎のアバター 天野 一啓 はらじゅく時計宝石修理研究所 店長

2018年4月に時計宝石修理研究所へ入社。現在は「はらじゅく時計宝石修理研究所」の店長として、店舗運営と接客、修理対応を担う。厚生労働省認定の国家時計修理技能士資格を取得し、大阪府から時計技能最高優秀賞を受賞。

お客様の大切な想い出が詰まった時計やジュエリーに向き合い、安心して預けられる存在を目指す。スイスの老舗時計工具メーカー・BERGEON(ベルジョン)とのコンセプトショップも展開し、時計修理の魅力発信にも注力。

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