オリスのオーバーホール料金比較とおすすめ修理店

高品質ながら手の届きやすい価格帯で人気のスイス時計、オリス。その精巧な機械式時計を長く愛用するには、定期的なオーバーホールが欠かせません。しかし、オリスのオーバーホールを検討する際、正規サービスに依頼すべきか、あるいは時計修理専門店を選ぶべきか、その料金や期間、サービスの違いに悩む方も多いでしょう。特に、ポインターデイトのような代表的モデルの修理費用や、並行輸入で購入した時計の扱いは気になるところです。また、高性能な自社製キャリバー 400のメンテナンス周期についても、正確な情報が求められます。この記事では、オリスのオーバーホールに関するあらゆる疑問にお答えし、おすすめの依頼先について詳しく解説します。

東京・渋谷エリアで修理をお考えなら、JR原宿駅から徒歩1分とアクセス抜群の「はらじゅく時計宝石修理研究所」にご相談ください。国家資格を持つ修理技能士が、あなたの愛用の時計を丁寧に診断し、最適なメンテナンスをご提案します。他店で断られた修理にも対応可能な場合がありますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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この記事でわかること

  • オリスのオーバーホール推奨期間(通常モデルとキャリバー 400の違い)
  • 正規サービスと時計修理専門店の料金・納期・サービス内容の比較
  • 並行輸入品のオーバーホールは受付可能か、料金に違いはあるか
  • オーバーホール以外に可能な修理やメンテナンスの選択肢
目次

オリスのオーバーホールはなぜ必要か

  • オーバーホールの推奨期間
  • 正規サービスでの依頼方法
  • 時計修理専門店という選択肢
  • 並行輸入モデルは受付可能か
  • キャリバー 400の注意点

オーバーホールの推奨期間

オリスの機械式時計を長期間、良好なコンディションで使い続けるためには、定期的なオーバーホール(分解掃除)が不可欠です。時計内部のムーブメントは、多数の精密な歯車や部品で構成されており、それらが正しく動作するために潤滑油が使用されています。

この潤滑油は、時間の経過とともに劣化したり、揮発したりします。油が切れた状態で時計を使い続けると、部品同士が直接摩擦し合い、摩耗や損傷を引き起こす可能性があります。これが、時計の精度低下や故障の主な原因となります。

オリスの公式サイトでは、一般的な機械式時計について、3年~5年に一度のオーバーホールを推奨しています。たとえ使用頻度が低くても、潤滑油の劣化は進むため、定期的なメンテナンスが重要です。

正規サービスでの依頼方法

オリスのオーバーホールを依頼する最も安心な方法は、オリスの正規サービスセンターを利用することです。正規サービスでは、オリスの専門教育を受けた技術者が、純正部品を使用してメンテナンスを行います。

依頼方法は、オリス正規販売店を通じて預けるか、オリスジャパンのサービスセンターに直接郵送または持ち込む形となります。正規サービスの最大のメリットは、メーカー基準の厳格な品質管理と、作業完了後の1年間の修理保証が付与される点です。大切な時計を最も確実な方法でメンテナンスしたい場合に適しています。

時計修理専門店という選択肢

正規サービスの他に、高い技術力を持つ独立系の時計修理専門店に依頼するという選択肢もあります。時計修理専門店の中には、オリスをはじめとするスイス製機械式時計の修理実績が豊富な店舗が数多く存在します。

専門店を利用するメリットは、一般的に正規サービスよりも料金が安価であること、そして納期が早い傾向にあることです。

ただし、お店によって技術力や設備に差があるため、オリスの修理実績が豊富か、国家資格である「時計修理技能士」が在籍しているかなどを事前に確認することが重要です。

並行輸入モデルは受付可能か

オリスのオーバーホールにおいて、非常に重要な注意点があります。それは、「並行差別」と呼ばれる料金体系が存在することです。

正規サービスセンターでは、並行輸入品(海外の正規店や並行輸入店で購入し、正規保証書がない時計)のオーバーホールも受け付けていますが、正規代理店で購入した時計(正規保証特別価格)と比べて、基本料金が大幅に高く設定されています。

情報によれば、正規サービスの基本料金は、並行輸入品の場合、正規品の約1.8倍(例えば、自動巻きモデルで正規品47,500円に対し、並行品69,500円など)になるケースがあるとされています。

このため、並行輸入品をお持ちの場合は、正規サービスと修理専門店の両方で見積もりを取り、料金とサービス内容を比較検討することが賢明です。

キャリバー 400の注意点

2014年以降にオリスが発表した、5日間(120時間)のパワーリザーブと高い耐磁性を持つ自社製ムーブメント「キャリバー 400」シリーズは、従来のムーブメントとメンテナンスの考え方が異なります。

オリスは、このキャリバー 400搭載モデルについて、オーバーホールの推奨期間を「10年」としています。これは、新しい素材の採用や設計の最適化により、部品の摩耗を大幅に低減させたことによるものです。

ただし、オリス公式ヘルプセンターの情報によると、オーバーホールが10年推奨であっても、時計の防水性能を維持するための防水テスト(パッキン交換などを含む)は、従来通り定期的に受けることが推奨されています。特に水辺で使用する機会が多い場合は注意が必要です。

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オリスのオーバーホールの料金と店舗選び

  • メーカーと専門店の料金比較
  • ポインターデイトの修理費用
  • オーバーホール以外の修理
  • ベルト交換や外装研磨は可能か
  • 東京でのおすすめ依頼先
  • オリス オーバーホールは専門店へ相談

メーカーと専門店の料金比較

オリスのオーバーホール料金は、依頼先とムーブメントの種類(自動巻き、クロノグラフなど)によって大きく変動します。特に正規サービスは、正規品か並行品かによって料金が異なるため注意が必要です。

以下は、データベース情報に基づく料金の目安を比較した表です。

モデル 正規サービス
(正規品価格)
正規サービス
(並行品価格)
時計修理専門店
(目安A)
時計修理専門店
(目安B)
自動巻き
(3針・デイト)
¥47,500~ ¥69,500~ ¥32,000~ ¥39,600~
クロノグラフ ¥64,000~ ¥99,200~ ¥53,000~ ¥49,600~
ワールドタイマー等 ¥64,000~ ¥99,200~ 要見積もり 要見積もり

※上記はすべて基本料金(税込)の目安です。部品交換が必要な場合は、別途パーツ代が加算されます。

ポインターデイトの修理費用

オリスを象徴する機構の一つが、日付を針で指し示す「ポインターデイト」です。この機構は、ビッグクラウンシリーズなどに搭載されています。

ポインターデイト搭載モデルのオーバーホール料金は、基本的には一般的な自動巻き(3針・デイト)モデルの料金に準じる場合がほとんどです。前述の比較表で言えば、「自動巻き」のカテゴリーに含まれます。

オーバーホール以外の修理

時計の不具合はオーバーホール(分解掃除)だけで解決するとは限りません。時計修理専門店や正規サービスでは、様々な部分的な修理にも対応しています。

「オリスのための修理工房」などの情報によれば、以下のような修理依頼が多く寄せられています。

  • リューズ(竜頭)の交換・修理: 「リューズが取れた」「時刻合わせができない」といったトラブル。
  • ガラス(風防)の交換: ガラスの落下や衝突によるヒビ、割れ、傷の交換。
  • 針の修理・調整: 針が外れた、曲がった、またはズレるといった不具合の修正。
  • ゼンマイ交換: ゼンマイが切れて時計が動かなくなった場合の交換。

これらの修理は、オーバーホールと同時に行うことで技術料が割安になる場合もありますし、不具合箇所のみの修理(限定修理)として対応可能な場合もあります。

ベルト交換や外装研磨は可能か

オーバーホールと合わせて、時計の外装に関するメンテナンスも可能です。

ベルト交換・調整

革ベルトの消耗による交換や、金属ブレスレットのコマ調整、超音波洗浄などは多くの店舗で対応しています。「オリスのための修理工房」や「TS-HORIUCHI」などの専門店では、純正ベルトの取り寄せや、社外製の汎用ベルトへの交換も提案しています。

外装研磨(ポリッシュ)

なお、正規サービスでもポリッシュは可能ですが、基本料金には含まれておらず、別途オプション料金(21,000円~)が発生します。

東京でのおすすめ依頼先

東京エリアでオリスのオーバーホールや修理を検討している場合、選択肢は多岐にわたります。正規サービスへの持ち込みはもちろん、銀座、新宿、御徒町、神田などには、実績豊富な時計修理専門店が数多く存在します。

重要なのは、立地だけでなく、その店舗がオリスのようなスイス製機械式時計の修理実績が豊富かどうかです。技術力のある専門店であれば、正規サービスに比べて迅速かつリーズナブルな料金での対応が期待できます。

オリスのオーバーホールは専門店へ相談

  • オリスのオーバーホールは3年~5年が推奨される
  • 自社製キャリバー 400搭載モデルは10年推奨
  • ただしキャリバー 400も防水検査は定期的に必要
  • 依頼先は「正規サービス」と「時計修理専門店」がある
  • 正規サービスは安心感が高いが料金は高め
  • 時計修理専門店は料金が安く納期が早い傾向
  • 正規サービスには「並行差別」が存在する
  • 並行輸入品は正規オーバーホール料金が約1.8倍になる
  • 並行輸入品はポリッシュ(研磨)料金も割高になる
  • 修理専門店の自動巻きOH料金目安は32,000円~39,600円程度
  • 正規サービス(並行品)の自動巻きOH料金目安は69,500円程度
  • ポインターデイトは多くの場合、一般の自動巻き料金で対応可能
  • リューズ修理、ガラス交換、ベルト交換なども幅広く対応
  • オーバーホールとセットで外装研磨を安く依頼できる専門店もある

東京・渋谷エリアで修理をお考えなら、JR原宿駅から徒歩1分とアクセス抜群の「はらじゅく時計宝石修理研究所」にご相談ください。国家資格を持つ修理技能士が、あなたの愛用の時計を丁寧に診断し、最適なメンテナンスをご提案します。他店で断られた修理にも対応可能な場合がありますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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 この記事を書いた人        

⚪︎⚪︎のアバター 天野 一啓 はらじゅく時計宝石修理研究所 店長

2018年4月に時計宝石修理研究所へ入社。現在は「はらじゅく時計宝石修理研究所」の店長として、店舗運営と接客、修理対応を担う。厚生労働省認定の国家時計修理技能士資格を取得し、大阪府から時計技能最高優秀賞を受賞。

お客様の大切な想い出が詰まった時計やジュエリーに向き合い、安心して預けられる存在を目指す。スイスの老舗時計工具メーカー・BERGEON(ベルジョン)とのコンセプトショップも展開し、時計修理の魅力発信にも注力。

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