石を爪留めという方法で固定しているシンプルな製法になります。 そこで、今回は石の留め方(前半)をお話していきます。 1.爪留め 最もポピュラーで目にする機会も多い爪留め法です。 その名の通り、台座と爪から出来ている石座(シャトンともいう)に石を置き、爪を倒して留める方法です。 爪の本数は様々ですが、全ての爪が均等に石に対して力が加わる必要があります。 倒し方が甘いと宝石がカタカタ動いたり、逆にきつすぎても宝石が割れる可能性があったりと、繊細な作業が求められます。 2.玉止め 爪を作らずに、地金に直接石に合わせた穴をあけて埋め込んだ後、ナナコタガネという工具で地金を叩き、かしめる方法です。 爪を立てないので、すっきりとした印象です。 ほかにも様々の方法がありますが、続きは次回にまたお話したいと思います。

譲り受けたリングのサイズが合わなかったため、ご来店いただきました。