今回はカルティエ　ファバージをお預かり致しました。 カルティエ ファバージ（Cartier Fabergé）は、カルティエとファバージの2つの高級ブランドが協力して生み出したコレクションで、1984年に発表されました。このコレクションの歴史には、カルティエとファバージの間に長年にわたる友好的な関係があったことが背景にあります。 カール・ファバージは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ロシアの宮廷の公式宝飾師として活躍しました。彼は、豪華な宝飾品を製造するだけでなく、細密彫刻技術にも優れ、宝石を巧みに組み合わせた芸術的な作品を数多く残しました。一方、ルイ・フランソワ・カルティエは、フランスの宮廷の公式宝飾師であり、高級時計やジュエリーのデザインにおいて、革新的なアイデアを生み出し続けました。 カルティエとファバージは、20世紀初頭に出会い、お互いの作品を交換したり、共同でプロジェクトを進めたりするなど、長年にわたって友好的な関係を築いていました。そして、1984年に両社の協力によるコレクションが発表されることになりました。 コレクションの発表以降、カルティエ ファバージは高級時計やジュエリーの分野で多くの評価を得ることになりました。コレクションに含まれる時計の中でも特に人気の高いものには、カルティエのタンクというモデルとファバージの鳥をモチーフにしたエッグ型の時計があります。これらの時計は、カルティエの優れた時計製造技術とファバージの芸術性が見事に融合した作品として、多くの時計愛好家やコレクターから高い評価を受けています。 カルティエ ファバージの歴史には、2つの高級ブランドの協力があったことに加えて、そのデザインに見られるファバージの伝統的な宝飾製法やカルティエの革新的なアイデアが融合したことが大きな意義を持っています。また、2つのブランドの間に築かれた友好的な関係や、高級ブランド同士のコラボレーションという、当時としては斬新な試みが、カルティエ ファバージを生み出す上で大きな役割を果たしたと言えます。 現在でも希少性の高いカルティエ　ファバージの修理が完了いたしました。

時計不調と風防交換の為