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修理実績
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REPAIR RESULTS
2022.02.24
修理レポート
ウォルサムの創業は非常に古く、1850年にまでさかのぼります。 当時一つ一つが手作りされていた時計を、工業的に統一された規格で生産することを目指しますが、技術的には現在とは比べ物にならない当時でしたので、その道のりは長く険しいものでした。 部品を均一に作り出す機械自体を生み出すことから始まり、苦労の末出来上がった機械が生み出す時計は、結局一つずつ調整が一つずつ調整が必要であったことなどから資金難に陥り、何度となく経営者や社名が変わりました。 ただそういった先駆者としての苦労の甲斐もあって、その後ウォルサムの時計はアメリカ大統領となったリンカーンにも愛用され、18世紀後半の鉄道用懐中時計需要の主流をも担い、アメリカの最古・最大手の時計メーカーにまで成長しました。 昨今では1971年のアポロ15号の月探査の際、オメガのスピードマスターが壊れたためにウォルサムが使用されたということです。 そして文字盤やケース、機械に様々なアイディアを導入していたことから、他の懐中時計とは一味違ったデザインや工夫が見られるのが特徴です。 そのため、実用的なモデルはもちろんのこと、高級品としてや婦人用としても優れたデザイン性のものを輩出してきました。 素材に関しても、一般的なニッケルなどの金属から、高価な金無垢、エイジングの楽しめる銀無垢など様々です。 そんなウォルサムの懐中時計のオーバーホールが完了致しました。
修理依頼理由
形見である懐中時計のメンテナンスにと、お持ち頂きました。
その他の修理実績