2023.09.28
「はらじゅく時計宝石修理研究所」へのご愛顧、心より感謝申し上げます。先日、お客様のご要望にお応えし、カルティエの時計のオーバーホールを実施いたしました。
カルティエという名を耳にすると、多くの方は、その贅沢さ、そして歴史的背景におけるブランドの強力なイメージを持っていることでしょう。
カルティエの歴史は、1847年、ルイ=フランソワ・カルティエがパリで小さなジュエリーショップを開業したことから始まりました。その後、20世紀初頭にはヨーロッパのロイヤルファミリーや名門貴族へのジュエリー提供で名を馳せました。その中でも、1904年には航空のパイオニア、アルベルト・サントス=デュモンへ特製のリストウォッチを提供するなど、時計の分野でもその名は轟いていました。
このような輝かしい歴史を持つカルティエの時計は、独特のデザインと、時代を超えて継承される精密なメカニズムで、多くのセレブリティやロイヤルファミリーからの信頼と愛用を受けています。当研究所でも、その時計を手にする度に、その卓越した技術と伝統を感じずにはいられません。
オーバーホールは、時計の「大掃除」のようなものと考えていただければと思います。特に、カルティエのような高級時計は、微細な部品の数や複雑さから、定期的なメンテナンスが必須です。時計の正確な動作やデザインの美しさを長く保つためには、こうした定期的なケアが不可欠です。
今回のオーバーホールにおいても、カルティエの長い歴史と経験から生まれた独自の部品や構造を目の当たりにし、それぞれの部品が持つストーリーや背景を感じることができました。
このような伝統と歴史を背負った時計を扱う際の責任感と、お客様からの信頼に応えるための技術的な取り組みを、これからも継続して参ります。
「はらじゅく時計宝石修理研究所」として、今後もカルティエをはじめとする各ブランドの時計を最高の状態でお返しできるよう、尽力してまいります。変わらぬご愛顧、どうぞよろしくお願い申し上げます。