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時計修理コラム
時計修理コラム
2019.07.18
この度お承りしたこちらは、時計愛好家の方以外でもご存知の方は多いでしょう。そう、発祥は1906年に遡るドイツの筆記具ブランドです。現在の社名になったのは1934年のこと。
ブランドロゴにもなっている、アルプス最高峰であるモンブランからネーミングされました。因みに、かの有名な白い星型のマーク“ホワイトスター”は、モンブランの頂きを覆う雪をイメージしているそうです。 こちらのリュウズにも、そのホワイトスターが存在感を放っています。 現在では筆記具だけではなく、ご覧のように腕時計や革製品、フレグランスなども手掛けています。
2019.07.17
本日、ご紹介致します時計は『タグホイヤー アクアレーサー』です。この時計、なんと購入から1年目にして不具合が出てしまったのだとか…その不具合とは【共回り】と言うものです。
それは、ゼンマイを腕の動きで巻き上げるための「回転錘」と言うパーツが、リューズでゼンマイを巻き上げたときに高速回転してしまう現象です。この現象の原因は、腕の動きでゼンマイを巻き上げるための歯車の組み間違いや、油の注しすぎによるものがほとんどです。油の量が多かったので、パーツをきれいに洗浄し、油を注し直しました。すると、共回りが解消され、今では正常に動いてくれています。
2019.07.16
【シチズン 分解掃除・オーバーホール】
今や二度と手に入らない、国産の手巻き懐中時計。
女性用に作られておりますので、非常に小振りな仕上がりとなっております。しかし、なんと言ってもこの瀟洒な文字板が目を惹きます。
文字板だけでなく裏蓋に至るまで、「時刻を確認する」という行為そのものが楽しみになるような、そんな遊び心溢れた古き良き逸品と言えるでしょう。
2019.07.15
【オメガ 分解掃除・オーバーホール】
この度お承りしたこちらは、今となっては大変珍しいモデルです。 なんと、調速は音叉式のモデルなんですね。音叉式といえば、ブローバのアキュトロンが有名ですが、他社ブランドも販売していた時代がありました。1970年代のこと、このオメガの他にはロンジンやユニバーサル、そしてシチズンもそうでした。しかしながら、よりコストパフォーマンスに優れ、高精度のクォーツの登場によって製造中止を余儀なくされた経緯があります。ただ、現在でも音叉式特有の駆動音や、クォーツ式とは異なるスイープ運針など、根強いファンが今も大勢いらっしゃるのだとか
2019.07.14
【ゼニス・クロノマスター 分解掃除・オーバーホール】
愛好家ならば、誰もが知るところの傑作クロノグラフ・ムーヴメント“エルプリメロ”。その“エルプリメロ”を搭載したこちら。トリプルカレンダーにムーンフェイズを備え、シルバーのギョウシェ彫り文字板と、ガジェット好きの琴線をこれでもかと擽ります。 デザインはクラシカルとも言えますが、どことなく近未来的でもある妖艶な輝き。惜しくも生産終了となりましたが、当時のデザインモデルは、今も根強い愛好家が大勢いらっしゃるそうです。