時計宝石修理研究所

REPAIR COLUMN

■「ロレックス・オイスタークォーツ オーバーホール」

2020.05.11

知る人ぞ知る、クォーツ式のロレックスの承りです。

ロレックスと言えば、一般的なイメージでは豊富なデザイン、バリエーションの自動巻モデルが代表的ですが、マイナリティではあっても、クォーツモデルもしっかりとございます。

 

ロレックスのクォーツモデルの歴史は、1970年にまで遡ります。そう、セイコーが1969年に世界初のクォーツモデルを発表した僅か1年後です。

 

このベータクォーツと名付けられたロレックス初のクォーツモデルは1000本限定での発売だった、と言われています。これはロレックスにおけるクォーツモデルのプロトタイプだったとされるモデルですが、ロレックスで初めてガラスにサファイアガラスを採用したモデルでもありました。

 

時は流れ1977年、オイスタークォーツが発表されます。2000年代初めまで生産されていました。現在では生産終了となっておりますので、あまりお目にかかる機会は少なくなってしまいましたね。

 

デザインも、現行品にはない、まるで1970年代から抜け出したかのようなエッジの効いたケースはノスタルジックな気分にも包んでくれます。

 

今回のご相談は、電池交換をしてもどんどん遅れてくるそうです。今まで一度もオーバーホールをしたことがない、とのこと。恐らく油も相当劣化していることが予想されます。

 

愛好家の方でなければご存知ではないかも知れませんが、オーナー様の拘りが見え隠れする逸品です。

 

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