2020.04.13
こちらは、2002年に限定500本で生産されたモデルです。
文字板は、言わずと知れた“サムライブルー”、独特の針配置と相俟って、実に美しいデザインとなっております。
さて、なぜ日本代表のユニフォームが、各国が国旗をベースカラーとする中、ブルーなのか? 疑問に思ってしまうところですが…。「日本の国土を象徴する海と空の青」と一般的に考えられていますが、実は詳細は判明していないそうです。
日本サッカー協会によると、日本の伝統色である深い藍色を意味する“勝色”をコンセプトに、ベースカラーとしているそうです。
勝色とは、かつて武将たちが戦いに挑む際身にまとった、鎧下と呼ばれる着物に使われる藍染の生地において、最も濃い色とされていました。“勝色”の深く濃い藍を出すためには布を叩きながら染めるため、「叩く=褐(かつ)=勝つ」にかけて、勝利への験担ぎをしていたと伝わっているのだとか。
さて、この度のご相談は、ここのところ遅れが激しいそうで、ご購入から初めてのオーバーホールのご依頼となりました。拝見いたしますと、ゼンマイの劣化と、テンプのヒゲゼンマイに不具合がございましたので修正。
再び、お手許に活力を取り戻してくれることでしょう。