時計宝石修理研究所

REPAIR COLUMN

■「シャウアー エディション12」

2022.01.13

今回は、ヨルク シャウアー エディション12の修理を承りました。

ヨルク シャウアー氏はフォルツハイムの学校で金細工を学びましたが、本当にやりたかった仕事は機械式時計の製造でした。

時計宝石店でデザインスタイルや客の好みを学び、1990年にドイツでオーダーメイドの時計の製作工房をスタートさせました。

その頃から重視していたのが、学校で学んだ金属加工の技術を発揮できるケースとダイヤルでした。シャウアーの時計のアイコンである「12本のビスを用いたベゼル」はこの時代に生まれました。

ハンドメイドにこだわり、ケースの削り出しや針の青焼き、ダイヤルの仕上げ、ベゼルのビスの頭をダイヤモンドパウダーで研磨するなど、製造工程のほとんどをシャウアー氏が手作業で行っております。

その仕上がりは、まさにドイツらしさを感じることが出来ます。

無機質なデザインに相対して肌理の細かい温かみのある質感、上質な仕立てからは手作業による金属加工の極みが伝わってきます。

手作業によるオーダーメイドから、生産数は極めて少なく、大変貴重となっております。

そんな大変貴重なシャウアー エディションのオーバーホールが完了致しました。

 

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