2020.07.27
オフィチーネ・パネライ、通称パネライは、1860年、イタリアのフィレンツェに時計店を構えたのがブランドの発祥でもあります。イタリア軍が正式採用していたのでも有名でしょう。
今でこそ、様々な方が着けているのをお見掛けするようになりましたが、永らく軍用のみの生産で、民間に出回ることはありませんでした。しかし、それまで軍需専門として生産していたものの、東西冷戦の終結と共に生産量が激減、1993年には一般向けの生産に踏み切ります。
実際に知れ渡るようになるのは、1998年のことでしょう。独特のクッション型ケースとその存在感のある厚みにより、いわゆるデカ厚ブームの火付け役になったとも言われ、その後の大型化のトレンドを生み出す役割を果たしたとも言えます。
この度のご相談内容といたしましては、全く動かなくなってしまったとのことでした。ご購入後、初めてのオーバーホールだそうで、今回は外装の研磨と、表面コーティングであるミスティカルGと併せてご依頼を頂きました。ご購入当初のような輝きを取り戻し、今後もお手許を鮮やかに彩ってくれることでしょう。