REPAIR
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修理実績
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REPAIR RESULTS
2022.11.17
修理レポート
今回は、シルバー色のピアスのロー付け修理が完了いたしました。 ジュエリーの修理方法に関して、お話したいと思います。 「ロー付け」というのは、正式には「ろう接」技術になります。 響きは「溶接」と似ていますが、正確には「ろう接」は「溶接」の一種です。 「溶接」の種類に、「ろう接」と「はんだ付け」があります。 「ろう接」は、くっつけたい二つの金属の間(母材)に、融点(溶ける温度)が母材よりも低いもの「ろう」を使って、その「ろう」を溶かし、冷えて固まることで接着するというものになります。 そのため、母材を傷つけず、修理・加工ができる修理方法です。 では、「ろう接」と「はんだ付け」の違いはなんでしょうか。 その違いとは、「ろう」の融解温度と使う工具です。 「はんだ付け」は450℃以下ではんだごて、「ろう接」は450℃以上で融解するためのガスバーナーや工業炉となります。 そのため、「ろう接」の接合強度ははんだ付けを上回ります。 「ろう」には、様々な種類があります。 「銀」「亜鉛」「銅」を混ぜ合わせた「銀ろう」、ジュエリー界では一般的です。 「銅」「亜鉛」を混ぜ合わせた「銅・黄銅ろう」です。銅やしんちゅう素材、鉄と銅といった異種間金属の接着に用いられます。 「アルミろう」は、アルミ専用のろう材となります。 ピアスの針部分が取れてしまった箇所へのロー付け修理が完了いたしました。
修理依頼理由
ポスト部分が外れてしまったので、お持ちいただきました。
その他の修理実績