【Cartier カルティエ ヴェルメイユ】
今回のご依頼のお品は、「Cartier カルティエ」のヴェルメイユモデルです。
ヴェルメイユとは、金を張り付ける技術の事を言います。
英語では「ヴァーメイ」と発音されるそうですね。
名前の「金箔を着せた銀」と呼ばれるように、一般的にスターリングシルバー(SV925)とゴールドの組み合わせからなるものを言います。
「ヴェルメイユ」と認められためには、金の割合が少なくともK10以上の物で、厚さは1.5ミクロン以上でメッキが施されていなければなりません。
普通の金メッキとヴェルメイユの違いですが、金メッキは金属または非金属の材料の表面に金属の薄膜を被覆することを言います。
電気メッキや溶融メッキなど色々な方法があり、目的や用途によって使い分けられます。
ヴェルメイユは金を溶かして、銀の上に張り付けるので、とてもコストがかかる技法で、金メッキと比べると高価なものとなります。
さて、この度お持ち込み頂いたお品は、お客様が数十年前に購入した想い出の時計だそうです。ケースの変色が、歴史の流れを物語っています。
定期メンテナンスとケースの研磨でお承り致しました。