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2022.04.10
修理レポート
WCの歴史をご紹介いたします。 現在のブランド名は「IWC」(アイダブリュシー)とアルファベット3文字のシンプルなものです。 以前までは、インターナショナル・ウォッチ・カンパニーと言うブランド名でした。 それぞれの頭文字を取ったのが現在のブランド名になっています。 1869年にスイス・チューリッヒ近郊のシャフハウゼンに、フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズが「インターナショナル・ウォッチ・カンパニー」を創業いたしました。 アメリカ・ボストン生まれの時計職人でした。 スイスに渡る前年まで「E・ハワード・ウォッチ・カンパニー」で時計技術を習得し、1868年にスイスへ渡りました。 当時、ジョーンズは比較的、低賃金のスイスに目を付け、労働力を利用しようと考えスイスへ渡りました。 一体なぜ、一流メーカーの集まるジュネーブではなく、シャフハウゼンで創業したのか? 当時、シャフハウゼンはライン川を利用した水力発電所の建設が進められており、工作機械による時計製造に必要な電力が確保でき、1857年にはシャフハウゼンに通じる鉄道が完成していたからです。 またシャフハウゼンは長い時計製造の歴史があります。 1583年シャフハウゼンに時計職人ギルド(時計師組合)が設立されたという公式記録が残っています。 時計製造の歴史に残る最高傑作の一つ、ストラスブール大聖堂の天文時計を作ったことで世界的に有名になった、時計職人ハブレヒト一家の故郷もシャフハウゼンでした。 ジョーンズは、このような歴史を持つ町に、精度に誤差がない高品質な時計を自社で大量生産しそれをシャフハウゼンで製造された時計として、世界的に有名にしようと思い描いていました。 IWC創設の背景には、アメリカ南北戦争後に一旗揚げようとした、アメリカ人魂と開拓者精神がありました。 この熱い情熱が今でも時計製造にいかされています。
修理依頼理由
時計職人の情熱と大切な想い出が詰まったお時計のオーバーホールが完了いたしました。
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