オーバーホールってなんですか？

分解掃除とも呼ばれる、時計の本格的なメンテナンスのことです。完全に分解をした後、古くなった油や汚れを洗浄し、新しい油を注しながら組み立て、必要であれば補修や部品交換も行った後最終的な調整を行い、時計を最善の状態にします。末永くご愛用頂く為にも定期的に必要なメンテナンスです。

どんなタイミングですれば良いの？

一般的なクォーツ式（電池式やソーラー、電波時計等も含みます）で5～6年に1度程度、機械式（手巻や自動巻）で3～4年に1度を目安に、定期的に行うのが理想です。電池式の場合、電池交換をしたにも関わらず、半年と経たないうちに不調になるようであれば、早々にオーバーホールが必要とも言えます。

どれぐらいの期間がかかるの？

まずは修理する時計をお預かりいたします。そこから内部の状態や不良箇所等をお調べいたしますので、お見積りのご案内をするまでに概ね2～3週間程度を頂戴いたします。お見積りにご了解を頂いてからの実際の作業進行となりまして、時計によっても異なって参りますが、そこから早い場合で3～4週間程度を頂戴いたします。概ねの納期は、お見積りのご連絡の際に併せてご案内させて頂きます。

いくらぐらいかかるの？

実際の料金は、内部の状態によって変動することもございます。基本となる洗浄と注油だけでは機能復旧しない場合、別途補修や部品交換が必要となりますので、その分の追加料金が基本料金に加算されます。追加料金については分解をして詳しくお調べしないと判明いたしませんので、お預かりした後に改めて正確な修理金額をご連絡させて頂きます。

防水テストってなんですか？

時計がどれぐらいの水圧に耐えられるかを、専用の道具を使用して行うテストです。防水時計の場合、仕様上の防水性が保たれているかを確認する為に随時行う必要がございます。特に電池交換を行う場合、蓋を開けなければなりませんので、必須事項となります。防水テストを行って防水不良が確認された場合は、復旧の為のお見積りが別途必要となります。また、防水テストを行って防水性が確保されていることが確認されたとしても経年劣化は必ず発生いたしますのでご注意ください。

磁気帯びってなんですか？

時計は精密機械になりますので、磁気の影響を受けると不調の原因となります。磁気の影響を受け、磁気が時計に残ってしまうことを「磁気帯び（着磁）」と言います。こうなってしまうと、専用の機械を使用して「磁気抜き（脱磁）」を行わない限り、不調のままとなってしまいます。影響を受けやすい代表的なものといたしましては、携帯電話・パソコン・テレビ・ステレオ・シェーバー・ドライヤー・バッグや財布のマグネット留め具・電化製品・磁気製品等です。その近くに時計を置くことは避けるようにしましょう。

金属ベルトが途中から外れてしまいました。修理はできますか？

ほとんどの場合は可能です。金属ベルトのコマとコマを繋ぐピンを取り付けることによって修理することが出来ます。ただし、中には特殊な形状な物を使用している場合もございますので、その場合は一旦お預かりしたのちお見積りとなります。まずは現物を店頭にお持ち下さい。

金属ベルトの留め具がすぐ外れる様になってしまいました。修理はできますか？

ほとんどの場合は可能です。留め具部分に歪みや摩耗の場合はある程度調整ができますし、内部に入っているバネの劣化の場合であれば、バネを新しく作成して交換ができます。ただし、状態によってはベルト交換が必要な場合もございますので、まずは現物を店頭にお持ち下さい。