時計宝石修理研究所

REPAIR COLUMN

■「ANGELUS アンティーク オーバーホール」

2020.12.24

メンテナンスのご依頼の為ご来店くださいました。

内部の状態は、ご使用により
オイルの経年劣化が見受けられました。
オーバーホールを施し、見事蘇りました。

今回はANGELUSの歴史についてご紹介。
1891年アルベルトとグスタフ・シュトルツ兄弟がスイス、ル・コックルにアンジェラス時計工房を開いた。7年後、もう一人の兄弟チャールズが加わった。
高精度のクロノグラフや複雑機械式腕時計、マルチ表示トラベル時計など画期的なムーブメント時計を次々と開発し瞬く間に有名になった。
自社製品の開発だけでなく他ブランドにもムーブメントを供給した。
革新的な8日間パワーリザーブムーブメントはパネライなどのブランドにも搭載された。
また、アンジェラスはカレンダー付クロノグラフ、ビックデイト表示クロノグラフ、アラーム&デイト付腕時計、自動巻きリピーター腕時計、完全防水リピーター腕時計の発明など数多くの世界初の時計開発をおこなった。
しかし、他の多くの時計メーカーと同じようにクォーツショックのあおりを受け、1970年代に休眠状態になった。
そして、30年以上を経てアンジェラスは次世代の時計開発に3年を費やしてきた新しい経営者によって2015年、復活した。
最初に発表したモデルが独創的なU10トゥールビヨン ルミエールである。
2016年バーゼルワールドではU20ウルトラ・スケルトン・トゥールビヨンをはじめ3モデルの新作を発表した。
すべてのモデルは、シュトルツ兄弟が最初の工房を設立したすぐ近くのラ・ショード・フォンにあるアンジェラス自社工房で開発している。

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