時計宝石修理研究所

REPAIR COLUMN

■「ロベルタ ディ カメリーノ」

2022.01.17

イタリア ヴェネツィアでユダヤの裕福な家庭に生まれ、幸せな少女時代を過ごしたジュリアーナ・カメリーノは第二次世界大戦中にユダヤの迫害を逃れてスイスのレガーノで亡命生活を送っていました。

ある日見ず知らずの婦人に頼まれ、持っていた革のバックを60スイスフランで売り、そのお金で革を仕入れて同じバック(飼い葉桶の様なトートバック)を作りました。そのことが口コミで広がり、1943年にデザイナーとしての第一歩を踏み出します。

 

終戦を迎えた1945年。ジュリアーナ・カメリーノはヴェネツィアに戻り、ロベルタ ディ カメリーノ社を設立します。ブランド名のロベルタは1935年制作のアメリカ映画「ROBERTA」からつけられました。主題歌「煙が目に染みる」はジュリアーナが社交界デビューを飾った時のファーストダンスの曲でもあります。

バックは靴の色と合うものでないとならないという従属的な役割を否定し、個性を独自に発揮するデザインを次々と創造していきました。ブランドロゴはベルトの様なデザインがされたR 。だまし絵のテクニックが取り入れられています。

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